翌朝、未だに現実を受け入れられず、レッスンに身も入らない
全然だめだ、本調子じゃない
それどころか頭に振りが入ってこない
誰かに相談することもできず、ただ一人で涙を流す
すると、
隠すために必死に笑顔を作る
上手く笑えてるかな、
心菜の方が年下だし、
サブリーダーの私が甘えていいわけがない
最悪な空気を作り出してしまった、
流石に強く言い過ぎたかも、
強く扉を閉じる音が響き渡る
心菜が居なくなった瞬間に、ためていたものが一気に溢れ出す
もうどうすればいいの、?
すずside
あなたが事故に遭ってから数日後
未だに悲しみから立ち直れずにいる
あなたは、オーディションで私が挫折していた時に必死に励ましてくれた
そんな大事な人が事故に遭って平気で居れるわけがない
二人だけの部屋には泣き声が響く
その時、
その時は開ける気になれなかった
自分と本当に考え方が合うのはつづちゃんしか居ないと思ったから
その後はつづちゃんと泣き続けた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。