今、私は乱歩さんと一緒に電車に乗っている所です
確かこういう時のために
いつも持って家を出ているから…
あ
途端に朝部屋を烏に荒らされていた事を思い出す
その後の乱歩さんの行動は恐ろしく早かった
私でも見たことの無いくらいやる気に満ちていた…
気がする
事件現場に着いた途端に犯人を言い当てて
あとは警官の人に色々話してから
「帰ろ〜」
なんて言われてしまった
ちなみに私は駅を出る時に
何故か改札に引っかかった
その後も道中に2回程転んだ
それで今…私たちは駄菓子屋に居ます
店番の1人慣れた感じでお菓子を買う乱歩さん
刹那、誰かに服を引っ張られた気がした
直ぐに後ろを振り向いたが
ピシャ、と勢いよく紙が私の顔に張り付く
そのせいで顔が見えなかった
紙を顔から剥がし、辺りを見渡す私
乱歩さんが駄菓子屋の中にいるのに対し
私は外の方へ出て乱歩さんを待っていたため
誰かが服を引っ張ったのは気のせいではない気がする
生憎、この駄菓子屋があった場所は道があまり
ひらけていない場所だったためなのか
人を見つけることは出来なかった
お菓子を買い終わった乱歩さんが此方へ来た
話す前に乱歩さんは私が持っていた紙を奪い取る
そう言うと乱歩さんは紙を私に見せる

少し考える素振りを見せる乱歩さん
ごくり、と唾を飲む
その場の空気に合わない能天気な声が響く
夕日が私達を照らす
乱歩さんが気だるげに反応すると
私の視界は反転
その後…
な、なんか…
そんな中、乱歩さんが例の紙を国木田さんに見せる
プルプルと震える国木田さん
何をしようとしたのか手帳に書き込む国木田さん
中を少し覗いてみると
「不運が治るもの」
と書いていた
探偵社は今日も賑やか
この後に起こる事は何も知らずに________












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!