〜とある夏休み〜
〜生徒会室〜
カキカキカキ…カキカキカキ……
カキカキカキ…カキカキカキ……
カキカキカキ…カキカキカキ……
雪は雫夢の耳元まで行き大声で発する
ボキッ…
雪の耳障りな声が雫夢の全身を震わせるとその振動で持っていたシャーペンが折れる
雫夢は、引き出しから色とりどりな小回りが利く多種多様な武器を机に並べる
ポカンとしている雪に雫夢は笑顔を見せる
雫夢はズボンのポケットに入れておいた小型のダガーナイフを後ろに忍ばせながら言う
雪はドアを目指して後ずさりながら怯える
雪は言葉を繋ぎ、やっとの思いでドアの前まで行き引き戸に手を伸ばす
ガラガラ…
ゆっくりとドアを開ける……が、
ドスッ
雫夢は、後ろに忍ばせていたお気に入りのダガーナイフを雪の耳に当たるか当たらないかの場所をめがけてドアに投げつける
ついに泣き出してしまった雪が耳障りだったのか雫夢は適当に思いついた仕事を雪に伝える
コンコンッ
雪の返事とドアのノック音が被ると雪は仕方なくそそくさと生徒会室から出ていく
雪が出ていくとノックをした人物が生徒会室に入る
雫夢は雪に思いつきで仕事を任せたことに後悔しながらも、林業の方のために椅子を引く
一瞬言いかけた言葉を飲み込みながら雫夢は平然とした顔で嘘をつく
そうだ。
俺に限ってそんな訳があるわけないだろ?
そう…全校生徒がどうなるだろうが俺にとってはどうだっていい…
ただ、梓が側にいるならそれだけで俺は満たされる
この木は梓にサプライズするために用意した特注のモミの木……。
誰も触れさせやしない……。誰にも、誰にも。
雫夢はそう言うと速やかに生徒会室から出ていく
〜それから夏休みが過ぎ二学期が始まって数週間後〜
〜校長室前〜
キーコーンカーンコーン
ガチャガチャ
男子生徒が校長室のドアノブを回すが鍵がついており、
開けることができない
雪が格好よく?登場したにもかかわらず校長室の前に集まった全校生徒の中をかき分けて雫夢が生徒達の前に現れる
雫夢は校長室前に到着すると口を開く
あんなにバラバラだった全校生徒を一人の生徒会長雫夢が話をまとめると生徒達は雫夢を信じて教室に戻っていく中
一人の女子生徒が立ち止まる
雫夢はその一言に驚きながらも梓の話しに耳を傾ける
雫夢は胸の中に秘めた想いを感じながら口を開こうとすると、隣にいたうるさいヤツが大声をあげる
雫夢は、一応襟を掴んで捕まえておいた雪を梓に見つかる前に離す
雫夢は、バレないように言葉を交わすと校長室のドアにコンコンコンと3回ノックをする
ガチャッ
ガチャッっとドアが開いた音を確認すると雪の言葉を無視してドアを開ける
〜校長室〜
雫夢は校長に申し出ながら緊張感漂う校長室に入る
校長室に入ると緊張感が一気に吹き飛ぶぐらいの光景が目に入る
そこには机に雑に並べられているありとあらゆる食べ物を暴食している安達校長の姿がみえた
安達校長は雫夢の声にピクリともせずただひたすら暴食を続ける
聞く耳を持たない安達校長にどうしたら良いのか戸惑っていると突如雪が安達校長の机へと手を伸ばす
よだれを垂らしながらそう言うと雪の手は手前にあったパーティー開けしていたポテチに手を伸ばしていく
やがて、あと数ミリでポテチに届きそうな所で……
ギュッ!!
雪のポテチへ向かっていた手は安達校長にき気づかれ腕が千切れるぐらいの力で押さえつけられる
安達校長はやっと口を開いたはいいものの、なにか勘違いされ怒鳴り怒る
安達校長は好みの女子高生がいることに気づき見惚れて雪の手を離すと一気に態度を変える
また雪は突き放された影響で、もやし体型だったせいか地面に叩きつけられて気絶する
安達校長のその態度を横目で見ていた雫夢は怒りがひたひたと心の中で湧き上がっていたが立場の関係上殺る訳にはいかなかったので、小さく深呼吸し冷静さを取り戻し、口を開く
雫夢は冷静を保ちつつ言葉を口にしたが、安達校長はそんな雫夢に目すら向けず、興味のある梓にナンパのような行為を続ける
安達校長は、息を荒げながら肉のついた体を起こし椅子から立ち上がり梓に近づいていく
雫夢は、怒りが殺意に変わる前になんとか話を聞いてもらう為にも、もう一度深呼吸をして話を繰り出す
やはり、聞く耳を持たない安達校長であり、
やがて梓の腕を強引に油がついたべとべとな手で触れようとする……が、、、
ブスッ…
安達校長は豚のような悲鳴を上げると直ぐ様ダガーナイフが飛んできた方向……雫夢の方へと顔を向ける
クツクツクツ…
雫夢はゆっくり安達校長に近づき、ダガーナイフで刺された背中を心配しているような表情で見つめる
雫夢はか弱い声でそう言いながら、気絶からちょうど目を覚ました雪に目を向ける
雪が話についていけていないのにも関わらずどんどんと雫夢は話を進める
雫夢は梓に救急車を呼ぶように伝えると公衆電話が置いてある職員室前まで向かう梓を見送った後校長に目線を向ける
息を切らし苦しそうにしている安達校長の姿を数秒眺め、満足したのかゆっくりと安達校長に駆け寄る
雫夢は、不適な笑みをこぼすと校長の背中に刺さっているダガーナイフへと手を伸ばす
安達校長は痛みに耐えながらも息を切りし怒りをあらわにする
そんな安達校長を目の前にしていた雫夢は、安達校長の声に応えるためにダガーナイフを少しだけ"奥"に抜く(刺す)
ブスッ
雫夢は安達校長の声に応えると満足げに尋ねる
安達校長は痛みと怒りのあまりに鼻水がズビズビになりながら雫夢に怒鳴り散らす
安達校長は悔しそうに嘆くと雫夢はダガーナイフを動かした影響で悪化した傷口から滴る血を指でなぞりながら提案をする
安達校長は苦しそうに仕方なく返事をすると、雫夢はダガーナイフの手持ちの部分を軽く持って抜く準備をしながら質問をする
雫夢は、朝急に開かれた全校集会で明かされた廃校について安達校長に質問をする
衝撃な言葉に雫夢はあまり見せない顔をみせる
イヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだ
雫夢は、息を見出しながらも生徒会がなぜ本校を廃校にしてしまったのか尋ねる
雫夢は一つの答えに辿りつくと、後ろで未だに状況を理解できていない人物に顔を向ける
"オープンキャンパス"という雫夢の一言で雪はピクリと体を震わす
雫夢は、雪のピクリとした仕草に全てを察するとダガーナイフの取っ手を握りしめ、無意識に一気に引き抜く
ズブブッ
雫夢は一気に抜いた影響であまりの痛みに気絶する安達校長に目をくれず、抜いたダガーナイフを利き手に持って雪の方へと近づく
雫夢はおどおどしている雪を笑顔で見つめながらブラブラと揺れていた雪のピアスにデコピンをする
雪は雫夢の顔色をうかがいながら恐る恐る口を開く
〜夏休み中でのオープンキャンパス〜
〜教室〜
雪は、退屈そうに先生の長話を聞きながら教室の端でため息をつく
雪は、未来の後輩のために教卓へと歩む
〜〜〜
雪はチラッと雫夢に顔を合わせると小さな声で呟く
"新幹線"というさっきの会話に全く関連のない言葉に疑問を抱きながら止まることのない雪の言葉に耳を傾ける
口が滑った雪はやってしまったと口を押さえる
雫夢は、狂気じみた笑顔を崩すと重いため息をする
雫夢は、ダガーナイフの刃を雪の首元にチラつかせる
雪は死を覚悟したのか目をつむる………が、
梓の声に雫夢はダガーナイフをズボンのポケットに隠す
どうやら、梓は救急隊員を現場に案内していたようだ
雫夢は考え事をしており緊急隊員が話しかけていることにすら気づかない
雫夢は、なにかを思い付いたのか直ぐ様行動へと移す為にその場から離れる
〜それから1ヶ月後〜
〜オープンキャンパス〜
〜教室〜
雫夢は、オープンキャンパスが始まってから早々安心する
雫夢は、隣にいた突っ立っているだけでと目障りな雪をチラッと鋭く睨む
先生の終わりの合図を聞いた雫夢は雪の襟を掴んで先生に代わり、中学生や保護者の前に立つ
雫夢の完璧な挨拶と耽美な容姿に男女問わない中学生に惹かれていることにすら気づかず雫夢は司会を進行する
雫夢は、優しい先輩を演じるために嘘の笑顔を見せ
次の案内について指示をしようと口を開こうとしたその時……
ガラガラ
ドアが開いた先には見知らぬ女子とその女子を連れてきたであろう梓の姿がみえる
雪は、今までにない力を出し襟を掴んでいた雫夢の手を離すと興奮気味に梓達の方へと駆け寄る
雫夢は、放置してしまっていた中学生達に顔を向けると指示の案内に戻る
〜数分後〜
そう言うと、雫夢は直ぐ様梓の方へと駆け寄る
そう、大丈夫だ。鈴瀬雫夢。
廃校にならなければバレない
バレずに済む……
それに…………。
恋のキューピットは俺に味方してくれているみたいだ。
雫夢が口を開くと同時に雪のうるさい声が梓と雫夢の耳に響き渡る
つららは、照れくさそうに返事をすると少し間を開けて梓の方へ目線を向ける
その衝撃な質問に雪と雫夢は驚いていると、梓は遅くして自分に聞いているのだとやっと気づく
雫夢は、らしくもなく慌てながら誤解を解くため口を開くが雪はそんな雫夢の声をかき消すためか大声を上げる
雪は、足をガクガクさせながらも決め台詞をはき
ドヤ顔を決める
困惑している梓に雪は近づき誰にも聞こえない声で囁く
必死な雪の想いが届いたのか梓は偽りの彼女のふりをする
雫夢は自然と出た言葉にすら気づかず雪の次の言葉を待つ
雪は限度というものを知らないみたいだ。
梓以外の他のことならバカだから仕方ないって見逃してきたけど…これは、これ、は……
限界だ。
兄として、いつだって頼りになって憧れる存在でありたいのは俺も弟がいたからわからなくはない…
きっと、さっき梓にひそひそ話していたのはそのことについてだろう…
だが、人から大切な物を奪ってまでも妹に慕われたいのか??
許せない。
許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない
クツクツクツ…クツクツクツ…
雫夢はつららへと方向を向けて笑顔をみせる
つららが返事をしようとしたと同時に雪も返事をする
雫夢はニコニコと営業スタイルを見せながら3人を案内する
〜理科室〜
〜数分後〜
雪は、グイグイと雫夢の方へと歩み寄る
雫夢は察すると心の中でバカにしながらもバカでもわかるように説明する
怒りは心の中にとどまらせながらも笑顔を作って、教室から出ようとしたその時…
カツンッ
スッ………
つららは、自分が呼ばれていることに気づかなかったのか
雫夢はもう一度名前を呼ぶ
下の名前を呼ばれたらつららは、後ろに振り向く
スッ………
つららは、急接近する雫夢の手に戸惑いながら目をつむるとパチンッという音を鳴らしようやく目を開ける
つららは、ピンをつけてもらったことよりも下の名前で呼ばれたらことに驚きを隠せないのかおどおどとする
つららは、雫夢とは目を合わせず俯いたままお礼を言うと
2人は雪達を追いかける
〜飼育小屋〜
そういうと雫夢は、イスを雪の横に置き塩水が入ったバケツとブラシを用意する
雫夢の深層もしらないで雪ははしゃぐ
心の声がダダ漏れになっていることに気づかずドヤっている雪に珍しくつららは口を開く
雪が不満げにそう答えながら座るとどこからか取り出したのかもわからないロープを雪の体とイスがくっつくように縛る
雫夢は、さっき用意していた塩水が入ってるバケツとブラシを持ちながら
ヤギを縄で繋ぎながら雪の前に立たせる
つららは、思いもしない雫夢の発想に背筋を凍らす
そういうと雫夢は塩水に浸したブラシをつららに手渡す
つららは、雫夢を少し警戒しながらも質問をする
雫夢のその笑顔につららは腰を抜かすと雫夢は尻もちをついたつららに手を伸ばす
つららは、笑顔で優しい言葉をかけてくれた雫夢に対して怯える姿を見せる
雫夢は、考えていた拷問方法を諦めると腕時計に目をやる
〜校庭〜
キュイーーン
シャーーーーーーー!!!
メェ~
遠くにいる人「きゃー!ヤギだっヤギが追いかけてくるー💦」
ヤギ「メェ~」
〜屋上への階段〜
本当は、この作戦はやりたくなかった…
なぜならば事前に設置しておいたスプリンクラーから学校全体を塩水に浸すくらいの勢いで塩水が噴射されながらヤギが大量流出するというとんでもない作戦だったからだ
学校全体にスプリンクラーを設置してある以上学校に安全地帯など存在しないのだ
キィー
屋上の重いドアを開けるとそこには塩水でずぶ濡れの梓の姿がみえた
梓が咄嗟に教えてくれたらおかげか、雫夢は後ろにいたヤギを階段から突き落とすことに成功した
雫夢は、謝りながらも事前に用意していた塩水がはじけるように作られたレインコートを梓にかぶせる
雫夢は、梓のその笑顔をみるとさっきまでの焦りがどんどんと消えていくのを感じる
雫夢は、梓の少し空気が入ったレインハットを塩水が入らないように被せながら 呼吸を整え口にする…
そして、梓の答えにモミの木の明かりが灯る……。
End(ごめん時間なさ過ぎてガチで適当すぎた😭)
(来年リベンジさせて😭)


























編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!