第22話

꙳⋆
481
2025/10/29 09:00 更新
junkyu side





















ジフンは、デリバリーの朝食を食べ終わると、
すぐに「俺は先に行ってくる」と言って、
僕をマンションに残して一人で出かけた。























僕は、ジフンに借りたTシャツ姿で、広いリビングのソファに座って、窓の外をぼーっと見ていた。
















(僕には怖くてできなかったことを、ジフンは何の迷いもなくやってくれる。ジフンの強さが、僕の止まっていた時間を動かしてる。)




















ジフンは、僕にハルトの部屋の鍵と、
車の鍵を渡すとき、こう言っていた。













jihoon 「全部片付けて、車も引き上げる。お前は、最終確認と挨拶だけつけに来い。余計なことは考えなくていい。」















その言葉は、「ハルトの場所にはもう関わるな」という、ジフンなりの強い決意だった。






















昼過ぎ、ジフンからの連絡で、僕はタクシーに乗って、ハルトと住んでいたアパートへ向かった。























アパートの前に着くと、大きなトラックが停まっていて、ジフンが作業服の男の人達に指示を出しているのが見えた。ジフンは、汗をかいて、真剣な顔をしていた。























jihoon
jihoon
あ、来たか
jihoon
jihoon
全然終わったよ







ジフンは、僕に気づくと、ぶっきらぼうに言った。







junkyu
junkyu
…もう、全部?
junkyu
junkyu
早すぎない?
jihoon
jihoon
さっさと終わらせるのが一番だろ
jihoon
jihoon
この場所に長くいさせたくないし。
junkyu
junkyu
そっか。







ジフンは、僕の肩を軽く叩いた。











jihoon
jihoon
家具は全部処分して、
jihoon
jihoon
お前の私物と、レポートとか必要なものだけ、ダンボールに詰めて、車に積んだ。
jihoon
jihoon
車は明日引き取りだから
junkyu
junkyu
うん、

















僕は、恐る恐る部屋に入った。
部屋は、床と壁だけになっていた。









junkyu
junkyu
本当に、何もかも、なくなったんだね。
jihoon
jihoon
当たり前だろ。
jihoon
jihoon
俺が片付けたんだから。
 






ジフンは、僕の背中に立ち、僕の肩に手を置いた。












jihoon
jihoon
おい、
jihoon
jihoon
泣いてるのか?
junkyu
junkyu
…泣いてないよ。
junkyu
junkyu
でも、ハルトに、
ありがとうって言いたかった。
junkyu
junkyu
それが、僕の中で引っかかってて。
jihoon
jihoon
じゃあ、今言えよ。
junkyu
junkyu
え、ここで?
junkyu
junkyu
無理だよ、声出すのは



僕は、空っぽになった部屋を見回しながら、
静かに言った。






junkyu
junkyu
るとは、僕に、何も背負わせたくなかったんだよね。
jihoon
jihoon
…そうだろな
junkyu
junkyu
だから、僕も、もう、背負うのはやめる。





僕は、ジフンに向き直った。
その瞳は、もう迷っていなかった。








junkyu
junkyu
ハルトがくれたレポート、
ちゃんと最後まで仕上げるよ。
junkyu
junkyu
それが、僕がるとの優しさをムダにしないってことだと思うから。
jihoon
jihoon
そうしろ、






ジフンは、僕の肩を強く掴んだ。










jihoon
jihoon
お前が自分で決めたなら、それでいい。
jihoon
jihoon
これで終わりだ。










その一言で、僕のハルトとの生活は、本当に終わった。











jihoon
jihoon
さっさと行くぞ。
jihoon
jihoon
こんな冷たい部屋に、もういる必要ない。
















僕たちは、空っぽになった部屋を出て、車に積まれた僕の荷物をジフンの高級マンションへ運んだ。





















その日の夜、僕はジフンに抱きしめられながら、
ハルトが残したレポートを膝の上に広げた。




















junkyu
junkyu
やるね、レポート
jihoon
jihoon
うん
junkyu
junkyu
ジフンは、
レポートなんて見たくないでしょ
jihoon
jihoon
見たくない。
jihoon
jihoon
あいつの痕跡なんて、どうでもいい。
jihoon
jihoon
でも、お前がちゃんと前を向くなら、
別に構わない。









ジフンは、僕の手に持ったレポートを、
邪魔そうに軽く叩いた。
















ジフンの優しくない、でも確かな存在感が、
僕の全てを包み込んでいた。

































僕は、ハルトがくれた自由という贈り物を抱えて、
ジフンの熱い腕の中で、
ようやく自分の居場所を見つけ始めた。
















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