第60話

リクエストッ!遊園地 最終話
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2022/11/21 09:00 更新
主
最終話~
主
それではどうぞ!


ヒロ side







それから、俺たちはたくさん遊んだ。


ジェットコースターは丁度列が長くて乗れなかったけど、みんなで夕日が落ちるギリギリまで笑い合っていた。


そして、閉園時間。


あなたの下の名前ちゃんがくれたポップコーンの味が蘇ってきて少し悲しくなる。


あなたの下の名前ちゃんとうららちゃんが遊園地の入口で写真を撮っているのを、目を細めて眺める。


あなたの下の名前ちゃんの透明な瞳が、夕日に照らされて輝いている。


はしゃぐ姿も可愛らしい。


じゃっぴが言っていたけど、本当に遊園地は初めてだったんだ。


そう言えば、れなちゃんはあの二人と写真とらなくていいのかな?


そう思って辺りを見回すと、
黒月 零奈(くろつき れな)
黒月 零奈(くろつき れな)
何きょろきょろしてんだよ

不意に背後からつんつんと背中をつつかれる。


探していた本人、れなちゃんがそこにいた。
ヒロ
ヒロ
いや、あなたの下の名前ちゃんたちと写真撮らなくていいの?
黒月 零奈(くろつき れな)
黒月 零奈(くろつき れな)
私にはそれより大事なことがあるからな

ふっと笑う彼女は、なびく黒髪を耳にかける。
黒月 零奈(くろつき れな)
黒月 零奈(くろつき れな)
……考えたな

彼女は俺を見てそう言った。


わずかに口角が上がっている。


何もかも見透かしたかのような彼女の青い瞳から目をそらし、あなたの下の名前ちゃんとうららちゃんが戯れているところを遠巻きに眺める。
ヒロ
ヒロ
…何のこと?
黒月 零奈(くろつき れな)
黒月 零奈(くろつき れな)
とぼけても無駄だ

零奈ちゃんも俺と同じ方を向いて、小さな声でこの一日のことを紐解く。
黒月 零奈(くろつき れな)
黒月 零奈(くろつき れな)
お前らだろ?ここにあなたの下の名前を連れてきたのは
ヒロ
ヒロ
……
黒月 零奈(くろつき れな)
黒月 零奈(くろつき れな)
あなたの下の名前が言ってたんだよ
黒月 零奈(くろつき れな)
黒月 零奈(くろつき れな)
「スマホで遊園地のチケットが当たったから、無駄にするのももったいないし、来ちゃった」って
黒月 零奈(くろつき れな)
黒月 零奈(くろつき れな)
…こんな、正直言っておんぼろの遊園地にスマホで遊園地のチケットが当たる仕組みなんてない
ヒロ
ヒロ
……
黒月 零奈(くろつき れな)
黒月 零奈(くろつき れな)
それに元から調べてたかのような口ぶりだったし
黒月 零奈(くろつき れな)
黒月 零奈(くろつき れな)
どうせお前らが偽のサイトか何か作って、ここに招いたんだろ
ヒロ
ヒロ
…そこまで回りくどいことするんだったら、普通に誘うよ?
黒月 零奈(くろつき れな)
黒月 零奈(くろつき れな)
きっとアイツのことだから「悪いよ…」って言って拒否るだろ
ヒロ
ヒロ
……

俺はただ肯定も否定もせず、静かに笑って、ただあなたの下の名前ちゃんたちを眺めた。


うららちゃんと鈴を転がすように笑い、はしゃいでいる。


つい3日前までは想像できなかった光景。


虐待やいじめの痕だらけでぼろぼろで泣いてたはずなのに。


よかった、と思った。


安直だけど、それ以外の言葉が見つからない。







































































この計画を立ててよかった、と、心の底から安堵していた。

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