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第4話

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2026/08/12 14:39 更新
 




【kyng視点】


kyng
kyng
(どうせすぐ飽きて寝ると思ってたのにな…)



実際は真逆で、ずっとハイテンションで身を乗り出して喋っている。



あなた
ねえ、あそこにクレープ屋が見えるわ!!
あなた
帰りもここ通るわよね?帰りここで止めてくれる?
 
kyng
kyng
1人でどーぞ


kyng
kyng
俺は食べないですよ


あなた
えー?せっかくなら一緒に食べたらいいのに

あなた
あ、でも止めてくれるってことよね?よろしく頼むわねー
 


kyng
kyng
帰りはここ通りません
 
あなた
えー!?
あなた
そっか、じゃあまた今度
 
kyng
kyng
…今度があるんですか
あなた
もちろん!
kyng
kyng
はあ…
 

【あなたの名前(カタカナ推奨)視点】




あなた
(無愛想だけど、意外と優しいところもあるじゃない)


彼から話しかけてくることはないが、私が話しかけると冷たいけど意外と返事をしてくれることに気づいた。
あなた
あなた、意外と優しいのね
あなた
見直したわ
あなた
…えーと、小柳、ロウ…

名札を横目でちらっと見て言う。
kyng
kyng
ま、お嬢様ですからね
kyng
kyng
他のやつだったら絶対こんな対応しませんよ
kyng
kyng
お嬢様場特別ですから
あなた
…あっそ、


あなた
なら私の言うことはなんでも聞いてくれる?
kyng
kyng
…やっぱ特別じゃありません
あなた
最低ね!!
 
言い争いをしている間に最後の目的地についたようだ。ロウが車を止めた。


kyng
kyng
お嬢様はここで待っててください
あなた
手伝っちゃだめなの?
kyng
kyng
怪我されたら困ります
あなた
私だってできるのにー

ふてくされた私はトラックの荷台のふちに乗り、足をバタバタさせながらロウを待った。


あんな細い身体でよくこんなにたくさんの荷物を一人で運べるな、と思う。

配送業の人って基本的に何人かで作業するイメージだったので驚いた。普通の住宅街の配達ならまだしも、こんなたくさんの量を…



配達が終わったロウは運転席に戻り、車を走らせた。


あなた
…ねえ、今何時?
kyng
kyng
9時半ですね

ふわあ、とあくびをして言った。
あなた
いつもは寝る支度をしている時間だわ
それを聞いてロウは眉をひそめた。
kyng
kyng
こんな早い時間に寝るんですか?…うらやましい、


kyng
kyng
寝てていいですよ
kyng
kyng
そのほうが俺も楽なので
あなた
私がうるさいってこと?
kyng
kyng
まあそういうことです
あなた
お父様に言いつけるわよ!!
kyng
kyng
俺と出かけたってことばれていいんですか?
あなた
絶対だめ



そうだ、王宮に帰るのは確実に10時は過ぎる。なんと言い訳をしようか考えてもいなかった。
 
やだなあ、ばれたらしばらく外出禁止かな…

外出禁止期間は本当にきつい。
いつも以上に監視の目が厳しくなり、トイレさえ使用人が扉の外までついてくる。

 
だがそんな心配より睡魔が勝ち、言い訳のことは起きたら考えよう、と思って目を閉じた。






目が覚めてしばらくぼーっとしていると、行きに通った見覚えのある道だと分かった。
 

あなた
あっ!クレープ屋さん!
あなた
やっぱり帰りもここ通るんじゃない!!降ろして!

ロウは運転をとめる気配はない。
kyng
kyng
無理です、もう遅いでしょう
kyng
kyng
それにもう閉まってます
あなた
あ、そっかあ…

お店が閉まっているならしょうがないけど、行きたかったなあ…としょげていると、ロウが信号で止まっているうちにポケットからささっと何かを取り出して私に差し出してくれた。
 
kyng
kyng
飴です
あなた
うそ、いいの!!?ありがとう!
kyng
kyng
あげるので静かにしててくださいね
飴はぶどう味だった。おいしい。
飴を舌の上で転がしていると、ロウが話しかけてきた。静かにしろと言ったのはロウなのに。


kyng
kyng
お嬢様でも外のクレープとか食べたいものなんですか
kyng
kyng
シェフが作ったもののほうがずっといい材料使ってると思いますけど
あなた
そういう問題じゃないのよね
あなた
ずっと城の中にいたら飽きちゃうわ
kyng
kyng
…そういうものなんですかね









ロウはなるべく目立たないところで車を止めてくれた。
kyng
kyng
…お気をつけて
kyng
kyng
もう連れていきませんからね、今回だけですよ
あなた
ううん、またお世話になるわ

ロウは不機嫌そうになにか言いかけたけど、私は手を振って逃げるように走っていった。
あなた
じゃあね、おやすみ!
kyng
kyng
はあ……

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