ズガンズガン ズガーンッ
いきなり実戦はいささか酷すぎないだろうか
私は1人(?)の片腕がばっきり折れてしまっているおじさんと戦っていた
数十秒前の出来事を思い出しながら 私はバレエで習得した柔軟性でおじさんが振り回すバットを避け と距離をとるために後ずさる
だったらそんな武器を選ばないでほしかった
私の手には一丁のピストル
数十秒前 彼女が私に押し付けたものだ
ズガン ズガンズガン ビシッ バンバンッズガーン
1発当たったが 向こうは全く気にせずこっちへ向かってくる
バンバンッズガーンッ
ヒュカッ…
翔くんが日本刀でまっぷたつに切る
バタッ
おじさんゾンビは動かなくなった
申し訳ないが 銃なんて使ったことはない
強いていえば友達がゲームをやっているところを見たことがあるくらいだ
どうやらどこかにはいる必要があるらしい
鍵がかかっているなら難しいけど
…ちょっと待てよ
あまりにも呑気なように見える彼らを私はぼんやりと見つめていた
落ち着きすぎている
私は公園の時計を見る
時計は6時53分を示していた
秒針がカチッカチッと動く
赤黒い月が初めて見た時より大きくなっている
周りにもどす黒いモヤのようなものが立ち込めている
ただでさえ私は足でまといになる存在だ
ただただおびえている訳にはいかない
迷惑をかけないように できることを精一杯やれるように
渡されたアサルトライフルを手にする
先程のピストルに比べると重たいが動けないほどでは無い
肩紐を通して背負うと1回深呼吸する
そしてもう一度 月を眺めた
タイムリミットまであと407秒












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。