あなたの名字あなたの下の名前
無気力系
烏野高校3年
翔陽の片思いの相手
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俺はずっと憧れている先輩がいた
その先輩は女性ながらも
高校では男子を混ぜても負け知らずのバレーボール選手
あの時から先輩は俺の憧れである
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あれは、中学で最初で最後の試合
突然現れた天使に俺はめちゃくちゃキョドった
白すぎる肌、細すぎる手足、大きな黒い瞳、音色の良い声
初めて見た、あんなにも__________”美しいヒトを”
下手したらこちら側の力が抜けていまいそうな気の抜けた喋り方
それでもどこか惹かれる
俺が戸惑っても嫌な顔一つせずに耳を傾けようとしてくれる
ただ単純に_______嬉しかった
ちなみに言うとあなたの名字先輩はめちゃくちゃフレンドリーですぐに仲良くなった←
その時はただ単純に嬉しかった
自分の努力を誰かが見てくれている気がして
分かってくれている気がして
「何処まででも翔んでいけるよ」
ちょうど吹いた風に揺らされた先輩の髪はとても綺麗で
先輩の笑顔はとても......可愛かった
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俺は元々行く気だった烏野高校に入学して運命的に先輩に出会った
これは自惚れかもしれない
俺が声をかけると決まって先輩の口角は少し上がる
ふと、メモを見るのを辞め先輩の方へ顔を上げた
先輩はコートへ目を向けていて
_______その目の奥には炎が見えた
俺が烏野に来た理由は「小さな巨人」
運命とは本当にあり得るものだと思った
俺の先輩へ対しての気持ちは
憧れから________”愛慕”へと
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。