1週間後...
本当だったら、今日...だよね、。
メモにも、今日の夜って書いてあるし。
...でも、家を伝えてないから、来れないだろうし....
やっぱり遠回しに断られてたのかな...。いや、でも......。
玲央さんと綾菜さんが来ることを願いながら、
ひたすら夜を待った。
そういえば。
最近はお母さんとお父さんが家に居ない事が多くて、
勉強を強要されることが減ったのが少し嬉しい。
今もお母さんとお父さんは何処かに出かけているから
1人でぼーっとして時間を過ごしている。
本当は勉強した方が良いんだけど、
......たまには、こういう休みも必要だよね...、?
夜
10時になって、やっとお父さんとお母さんが帰って来た。
2人はもう夜ご飯を食べちゃったみたいで、
私はお母さんが買ってきてくれた
スーパーのお弁当を食べている。
...普段は、こんな事、絶対にないのに。
お母さんは健康に厳しくて、お父さんはお金に厳しい。
だから、どれだけ忙しくても手料理を作っている。
あと、最近どこかに出かけているとは言っても、
8~9時くらいには帰ってきていた。
だから、こんなに遅い事は始めてだ。
......これって、私、いよいよ捨てられる...のかな、
0時
あのメモには、0時に行くと書いてあった。
なのに、玲央さんも、綾菜さんも、来る気配が全く無い。
やっぱり、家を伝え忘れたからなのかな...
......もう考えても仕方ないし、寝よう...、。
朝
いつも通り、
お母さんとお父さんが居るはずのダイニングへ向かう。
ガチャ
シーン....
...あれ、?
2人とも、居ない...、、?
.....こんな事、今まで一度も無かった。
昨日の対応も酷かったし、、
私、本当に、捨てられた...?
一気に血の気が引き、目が覚める。
キッチン、洗面所、リビング、ダイニング、
寝室、トイレ、庭、和室、物置部屋...
自分の動き以外の音が聞こえない家の中で、
お母さんとお父さんを無我夢中で探す。
綾菜さんも玲央さんも来てくれなかったから、
お母さんとお父さんに捨てられたら、
私はもう生きていけない。
結局、いくら探しても2人は見つからなかった。
今日はこのまま学校に行くしか無いのかな...、?
ガチャ













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!