第3者の視点
☀️ 目覚めの異変
それは、南雲との秘密の接触が始まって数週間経った、ごく普通の朝だった。
あなたの下の名前は、高専の自室のベッドで目を覚ました。昨日は少し難易度の高い任務だったため、体が鉛のように重い。
寝返りを打とうとした瞬間、頭のてっぺんにフワフワとした、柔らかい違和感を覚えた。そして、腰の後ろにも、何かがもそもそと動く感覚。
あなたの下の名前は慌ててベッドから起き上がり、近くの鏡台に駆け寄った。
鏡に映る自分の姿を見て、あなたの下の名前は思わず絶句した。
頭には、白髪と同じ色のふさふさした猫の耳が生えている。そして、腰の後ろからは、長くしなやかな白い尻尾が、機嫌よさそうにユラユラと揺れていた。
術式「コピー」は、他者の能力を再現できるが、こんな肉体的な変異を起こすような術式をコピーした覚えは全くない。あなたの下の名前は焦って呪力を操作しようとするが、猫耳も尻尾も消えない。
焦りのあまり、思わず口から猫のような鳴き声が漏れてしまい、あなたの下の名前は顔を覆った。特級呪術師として、あまりにも情けない姿だ。
☕
そんなあなたの下の名前のスマホが、タイミング悪く鳴り響いた。着信画面にはもちろん、**『南雲』**の文字。
あなたの下の名前は躊躇したが、無視をすれば後で何をされるかわからない。恐る恐る電話に出た。
南雲の口調はいつも通り軽やかだ。
あなたの下の名前は言葉を濁したが、南雲は全てお見通しのようだった。
南雲は、まるで天気の話でもするかのように告げた。
南雲はそう言うと、数分後には高専の敷地の外にいることを伝えてきた。
あなたの下の名前は、渋々了承した。
あなたの下の名前は、猫耳をフードで隠し、尻尾をスカートの中に押し込んで、こっそりと高専の門をくぐった。
いったん切ります。
Next♡10。
お知らせ
一月に入ったら本格的に受験勉強するので更新できません。
お会いできるのは2月だと思います。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!