リノside
あれ、もしかして作るの苦手…?
執事とかいるような家だもんな…
知らないフリしとこっかな…ㅎㅎ
そのまま従って俺はリビングに向かった。
何作るのかな…?
にしても広いな…
うろうろしているうちに15分程経っていた。
きっと手間取ってるんだろうな…ㅎㅎ
ジソアには悪いけど見に行くことにした。
ハンside
何が好きか分からないけど、とりあえずキンパを作ることにした。
材料は…とりあえず全部ありそうだな…
スマホとにらめっこしながら材料1つ1つ取っていく。
問題は包丁なんだよな…
僕は昔から包丁がやたらと苦手で親があまり使わせないようにしていた。
もっと練習しとけば良かった…
恐る恐る包丁を取って軽く水で洗う。
その後茹でたほうれん草を見て、包丁を持った。
ケガしそう…
中々切れずにいた。
その時だった。
気がついたらリノさんが後ろにいた。
気配無かった…
バカにして……
ひとりは無理っ…
大人しく従うことにした。
リノさんはいつの間にか纏っていた黒い上着?を脱いで黒いロンTを着た状態だった。
腕捲くりをして、いかにも料理出来そうな雰囲気…
包丁を右手に持って左手で猫の手をつくる。
恐る恐る包丁を下ろす。
怖いな……
力の込め方がよく分からなくて、少し躊躇ってしまう。
ギュッ
背中に体温を感じた。
驚いて横を見ると、綺麗なリノさんの顔があった。
手を上からそっと持ち、包丁を一緒に下ろしてくれた。
ふと見せた笑顔につい顔が熱くなってしまった。
ほんと…この人と居ると調子狂うよ…
どうやら一緒に作るみたい。
作ってあげるつもりだったのに結局助けてもらっちゃったな…ㅎㅎ













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。