⚠付き合ってません!
友達以上恋人未満みたいな関係です!!
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夜のコンビニ帰り。
あなたの名字 あなたの下の名前は、少し冷えた空気の中を歩いていた。
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隣を歩くのは、増田貴久。
パーカーのフードを軽く引っ張りながら、
いつもと変わらない優しい声。
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そう答えたけど、私の本音は別だった。
寒いとかじゃなくて——近い。
歩幅も、タイミングも、なぜかぴったり合う。
昔からそうだった。
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信号待ち。
赤に変わった瞬間、二人とも同時に止まる。
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まっすーが前を向いたまま、ぽつりと言う。
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慌てて否定すると、彼は小さく笑った。
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私が一歩下がろうとした瞬間、
まっすーが自然に手首を軽く掴む。
ぎゅ、じゃない。
止めるためだけの、ほんの一瞬。
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そう言って、すぐに手を離す。
……ずるい。
そういうとこ。
再び歩き出すと、今度はまっすーが少しだけ
距離を縮めてくる。
肩が、触れそうで触れない。
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そう言って、私を見る目が一瞬真剣になる
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”好き”
それ以上は言わない。
コンビニについて、ドアの前で立ち止まる。
自動ドアが開く前の、ほんの一瞬
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まっすーが低い声で言う
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その一言で
私の心はうるさくなった。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!