スウィントside
どれだけ叫ぼうと反応が返ってくることはない。
イライラしながらもポケットからスマホを取り出す。
そのままポケットにしまってまたシウくんを探した。
ータッタッタッ
数分走り続けてもシウくんは見つからない。
そして不在着信がずっと鳴っててウザイ!
ーピッ
上田。聞こえてるからな。
思わず足が止まった。
なんでコイツはシウくんを…?
ーピッ
怒りでスマホを持つ手に力が入る。
なぜか気持ちが昂って語気が強くなる。
いまは喧嘩してる場合じゃないのに
気持ちが鎮められない
…こんなに馬鹿だったっけ、俺。
ーブーッ、ブーッ
その場を仲裁するように俺のスマホが鳴る。
また不在着信だ。
ーピッ
また誘拐犯かと思ったけど、声は女性だった。
ーピッ












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!