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第2話

第2話 居なくなったあの子とその手紙
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2024/07/15 02:00
それから麟は嫌がらせを受けていたらしい
らしいと言うのは
私が登校できていなかったからだ
その間何があったのか分からない
霧雨魔理沙
霧雨魔理沙
よしっ!風邪も治った
から学校に〜
学校に着くと
麟はいなかった
霧雨魔理沙
霧雨魔理沙
お見舞いに行こうかな
そして学校が終わると
麟の家に向かった
麟の家に近づくにつれ、
少し独特な匂いが出てきた
少し血の匂いがあった
私は血の匂いをした時に走った
そして、血の匂いが1番濃いところに着いた
霧雨魔理沙
霧雨魔理沙
…!?
今、目の前にあるのは
嘘だと思いたい
そう、思った
麟は、倒れていた
血を吐きながら
触ってみると冷たくて氷を触っているよう
身体はこの前より細くなっていた
霧雨魔理沙
霧雨魔理沙
うわぁぁぁぁあ
泣いた、泣きまくった
人生で感じたことのない
悲しみが沢山来た
麟を守れなかった…
霧雨魔理沙
霧雨魔理沙
麟に沢山貰った恩を私は返すよ!
冴月麟
冴月麟
別に恩なんて💦
霧雨魔理沙
霧雨魔理沙
私が返したいの!
冴月麟
冴月麟
そうなの?
霧雨魔理沙
霧雨魔理沙
じゃ、麟が悪いのに
襲われたりしたら
霧雨魔理沙
霧雨魔理沙
この魔理沙が守ってやる!
冴月麟
冴月麟
…ありがとう!
霧雨魔理沙
霧雨魔理沙
えっへん!
霧雨魔理沙
霧雨魔理沙
最強になるからね!
冴月麟
冴月麟
頑張れ〜
あの約束は無意味だったのか
麟の近くには包丁が落ちていた
霧雨魔理沙
霧雨魔理沙
自…殺…?
自殺の原因はあいつらだ
許さない…許さない…
怒りも湧いてきた
後から聞いた話だ
私が麟の家に行った三日後に
霊夢が私を探しに来ていたらしい
霧雨魔理沙
霧雨魔理沙
…麟
今日、麟の葬式があるらしい
せめて、最期の別れを言いたい
そして、葬式場に足を運んだ
麟の父
麟の父
家族でもないくせに生意気なっ!
麟のお父さんにかけられた水は冷たかった
服の中にも入って、気持ち悪かった
霧雨魔理沙
霧雨魔理沙
せめて、線香の1本でも!
麟の父
麟の父
黙れ!
殴られた
当然だ、
知らない人がこんなことを言うんだから
殴られた箇所はヒリヒリと痛む
弱った心には殴られたのがよく効いた
結局、帰ってしまった
博麗霊夢
博麗霊夢
ま、魔理沙…大丈夫?
霧雨魔理沙
霧雨魔理沙
博麗霊夢
博麗霊夢
大丈夫じゃないよね
博麗霊夢
博麗霊夢
ほら、タオルで体を拭こ?
私は霊夢の優しさを拒んだ
博麗霊夢
博麗霊夢
魔理沙、せめてこれは…
霧雨魔理沙
霧雨魔理沙
いらない!
博麗霊夢
博麗霊夢
お願い!魔理沙!
霊夢の顔はとても真剣だった
初めて、霊夢がこんな大声を出した事にも
同時に驚いた
霧雨魔理沙
霧雨魔理沙
そしてまた、霊夢が優しい声でこう言った
博麗霊夢
博麗霊夢
これ、読んで?ね?
そこにあったのはただの手紙
中を開けるとそこには一枚だけの紙
それを読んだ
魔理沙へ
まずはごめんね、
伝えてなかったけど、私病気だったの、
治すには50円ものお金がかかる大きな病気。
だから、最後にやりたいことをやろうと
思って寺子屋に入りました。
魔理沙と寺子屋でいる日々は
とても楽しかったよ。
魔理沙が段々笑顔に
なっていって嬉しかった。
そんな時に余命が残り1週間って言われた。
魔理沙が寺子屋を休んでいて心配した。
でも、この手紙を読んでるなら
元気だよね?良かった。
私にとって魔理沙はとても大切な人。
だから、私の分までたくさん
触れて、学んで、遊んで、恋愛して、
私の分まで生きて欲しい。
でも、私に会いたいとか行って、
あんまり早くこっちに来たら怒るよ?
来世の親友立候補者  冴月麟より
所々に涙の跡がある…
霧雨魔理沙
霧雨魔理沙
う、ぅ
霧雨魔理沙
霧雨魔理沙
麟…
博麗霊夢
博麗霊夢
魔理沙、ちゃんと麟ちゃんの分まで
博麗霊夢
博麗霊夢
楽しみなさいよ
霧雨魔理沙
霧雨魔理沙
そ、そうだな
霧雨魔理沙
霧雨魔理沙
…麟、私はまだまだ健康だぜ!
冴月麟
冴月麟
そう、それは良かった
冴月麟
冴月麟
魔理沙が健康で嬉しいよ
霧雨魔理沙
霧雨魔理沙
え、今誰か…
霧雨魔理沙
霧雨魔理沙
よしっ!家に帰ったら
魔法の勉強しなくちゃな!
冴月麟
冴月麟
(,,> ᴗ <,,)
冴月麟
冴月麟
良かった、良かった
冴月麟
冴月麟
隣に居たかったけどな〜
冴月麟
冴月麟
待ってるからね、魔理沙

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