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焦った顔をして聞いてくるエレンに
私は淡々と答えた
私の話が終わると
黒の煙弾が撃たれたのが見えた
パシュッ
アニは強いから死なない
だけどもし万が一のことがあって
項を削がれたら…?
最悪の場合も想定しなきゃ...
私たちは今「巨大樹の森」に入っている
中列だけこんな森の中に入ったら
巨人の接近に気付けない
リヴァイさん いやエルヴィンさんは
何を考えているんだ?
あの人はどこまで見えてる?
私が仮定したことが本当だとすれば
アニは今作戦に"おびきよせられている"
この作戦 一体どれだけの人が知っているんだ?
見る限りきっと先輩達も教えてもらってない
エルヴィンさんが敵が紛れ込んだのを
巨人が初めて壁を壊した5年前だと仮定すれば
教えてもらえるのは5年前から生き残った兵士…
そしてエルヴィンさんからの
あの質問に答えられた人…
そしてそうだとしたら
この巨大樹の森に来た理由は1つ
ここで女型を捕獲する…
だとしたらアニにこの情報を伝えるべき…?
いやでも 今の状況でここを離れたら
きっと私は更に怪しまれる
ジャンは今どんな状況なんだろう…
生きてる…よね…?
さっきみたいに女型に突っ込んで
死んでたらどうしよう...ッ
パシュッ
すると後ろから黒の信煙弾が撃たれた
リヴァイさんがそう言った直後
女型が姿を現した
"兵士が"なんてのは建前だ
アニに死んで欲しくないだけ
女型の巨人が、
リヴァイさんと
リヴァイさんが選んだ精鋭が集まる
この班と戦ったらきっと負けるだろう
そしたらアニが…ッ!!
だめだだめだ冷静になるんだ私
エルヴィンさんの目的が捕獲ならば戦わない
だったらこのままが1番いいはず
パシュッ
音響弾…?
リヴァイさんが撃った
音響弾と思われる発砲音に耳鳴りがした
私達は説得するが
エレンは自分の手を噛もうとする
エレンが巨人化してくれれば
ほぼ確実にアニがエレンを食える
そうしたら私もアニもライナーもベルトルトも
故郷に帰れる
ならこのまま巨人化させる...?
いや それはリスクが大きい
もしエレンが始祖の巨人の継承者じゃなかったら
また潜入しなければいけなくなる
2回目は更に厳しくなるだろう
もう1つはエレンが巨人化して戦う場合、
リヴァイさんたちが加勢するだろう
そうなるとさすがに厳しくなる
このスペースじゃ私は巨人化できないし
ライナーは遠くにいるから来れない
そして私はエレンの巨人化の実験を
手伝ったときのことを思い出していた
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!