ある日の朝 。
俺は玄関の前で意気込んでいた 。
俺には珍しく 、スーツを着て 。
あの店で選んだものだ 。髪もセットしたし 、メイクで隈も消した 。
そう1人で笑う 。傍から見ればヤバい奴だ 。
腕時計を見て時間を確認する 。
まだ余裕はある 、ゆっくり行こう 。
そう考え 、俺はアパートの階段を降りた 。
…
階段を降り 、建物から出た 。
まぁ 、上手くいったのではないだろうか 。
失敗した .. とは思わない 、でも受かっているかも微妙かもしれない 。
まぁいい 、今こんなこと考えても意味はないのだ 。
今日の頑張りに免じて 、これから先はゆっくりしよう 。
そう考えて俺はまたあのカフェへ向かうのだった 。
…
彼はこのカフェの店員 。
いつも俺の接客をしてくれている 。
そう頼んで 、俺は席に着いた 。
相変わらず 、落ち着く雰囲気のカフェだ 。
BGM と言い 、店員の態度と言い 、客の感じと言い .. 俺に合っている気がする 。
プレートに乗っている小さなケーキを指さす 。
すると 、その店員は口許に指を当てて言った 。
不本意だが取り敢えずお礼を言っておく 。
「 いえいえ 」と笑いながら店員は言うと 、奥へ入っていった 。
スマホを触りながら 、少しずつ飲んでいく 。
勿論ケーキも嗜ませてもらった 。
そしてふと目を向けた先に 、またアイツが居た 。
今度は気にしないでいようと 、俺は目を背けた 。
next .














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!