第12話

12話
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2026/02/09 15:00 更新
僕は最後に3人で逃げた山へきた。
警察の立入禁止テープが貼ってある。僕はそれをくぐる。もう2人のこと以外考えられなくなってきてるんだ…
皇千ト
皇千ト
はっ、はっ、はっ
だんだん息があがってきた。山だからなのか、心じゃなくって、体がこれから起こることを怖がっているのか…

2人が死んじゃった場所についた。そこには遺体はなく、2人がいたことを証明させる痕跡が、草や土についたわずかな血痕しかなくなっていた。
皇千ト
皇千ト
右手くん、左手くん、僕も…今から、そっちにくね!
そして僕は首を切った。
頸動脈を深くきったからかなぁ…すぐにじめんにたおれちゃった。めのまえがまっかにそまってく…。もうすぐ…あえる…
皇千ト
皇千ト
もうすこし…まっててね…
僕はゆっくり、目を閉じた。もう、痛みなんか、感じなくなって、今はただ、2人に会えることだけが、かすかな希望だった。

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