ずっと、あの日から考えていた
自分は一回しか見なかった夢を
ずっと見続ける二人の事を
何か敵の個性なのか?
相澤先生にも何度も相談したが
このような遠隔操作系個性は
操作している本人を見ないと、どうする事も出来ないと言う。
あの夢をずっと見続けるのはかなり精神的に参ってしまう。
それは、一回しか見なかった僕にでも分かる。
あの、生ぬるい感触
声
炎
肌を垂れる汗
全てが、神経を逆撫でされているようで
気分が悪かった。
考えるだけでも吐きそうになる、あの夢
麗日さんは心配そうにこっちを見ていた。
それはそうかもしれない。
ここは、あまり人が来るような場所ではないから
話すべきなのか
僕達が見た夢は先生以外には誰にも話さなかった。
尾白くんも、青山くんも誰にも話そうとはしなかった。
いや、、、、話せなかった。
自分達が、仲間を傷つけている夢
そんな夢を話せるのか?
無理だ。僕だって話すのには躊躇してしまう。
でも、、、、話さなかったら話さなかったで、かえって相手の迷惑になってしまう。
話したくない。話した方がいい良いかもしれない
この気持ちがぐちゃぐちゃになって、上手く言葉が出てこない。
その暖かい言葉に、不安な思いが溶けていった。
全部、全部、、、、吐き出すように言った。
自分でも驚くくらい、すんなりと口が動いた。
その言葉に、恐怖を覚えた。
だって、その言葉は、、、。
あの夢の最後に聞いた言葉なのだから、、、、
「あーあ、、、、、」












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。