おばあちゃん いらっしゃい って若者じゃないのー。こんなとこいつ知ったのかね?
おばあちゃん あらそうか仕方ないな。説明してあげようかね。
おばあちゃん ここはこれからの物語を予想してる本が置いてるところなんだ。でもここは若者が入れるようなところじゃない。 年寄りがこれからの幸せを願ってここに来るのさ。
おばあちゃん それはなんというほんなのかい?
おばあちゃん そうか!それはすごく有名なのだよ。ここには年寄りがいっぱい来ると言っただろ?来た年寄りたちがその本を見つけて必ず読んでいくんだ。読んだ後必ず いい本だ。 と一言言って帰るんだ。
おばあちゃん もちろんいいとも、あなたがこれからの人生に関わることなんだと信じてるよ。でも実際にその事が起きるとは限らない。
あなたは急いで家に帰る。この本が誰にもみられないように。
あなたママ ごめんね。みんな。あなた話しちゃっていい?
あなたママ ダメ?言わないと解決しない。
あなたママ うん。 みんな?
あなたママ あのね。あなたが小さい時おばあちゃんがあなたに5人の王子の話 っていう本を読んでくれてたの。それは君たち5人と全くあてはまってるの。今後ってのはおばあちゃんに読んでもらってた方が5人の王子に出会うまでなの。その先を書いてる話。見つけるのも困難な本なの、 長くなっちゃったね。ごめんね。またあしたね。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!