第4話

 03 : 喜びは危機を伴う
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2025/09/28 08:04 更新




あなた
...ぁ、ぇっと、....
inm
...もしかして知ってます?俺の事
あなた
...ぇ、.....あー、


 ど、どうしたら良いんだろう....
 これは、私が知ってます!ファンです!
 そう言ったらもう来てくれなくなるのだろうか。
 流石に下心とか、バレてしまう気がする、し。

 でも、言わなければこれからも推しは来ることになる。
 私は、耐えられるのだろうか。
 この人は、来る度に最前をキープしているから、
 見つけないなんて無茶だろうし、
 緊張して、それどころじゃなくなる?
 


 
あなた
....っえっと、!
スタッフ
お時間でーす
あなた
..っぇ、うそまって


 まだ、話の途中、!
 いやでも時間は守らなきゃ行けないし、
 私が考えてるうちに終わってしまう!

 なんとかもう少しいる理由が欲しくて、
 必死に頭をフル回転させる。


あなた
チェキ!チェキ撮ってない!



 ほとんど、話す理由ではある、けど。
 ....仕方ない、よね?
 それに今回はチェキ会がメインのようなものだし、
 話しててチェキがなしなのはファンに対して
 失礼、だもんね?

 自分の欲に言い訳して、押さえ込んで、
 もうちょっとこっちきて!なんて
 少し動けば触れそうな距離にある肩が、掌が
 むず痒くて、恥ずかしくて仕方ない。


 それに耐えるように、気を紛らわすように
 さっき言い掛けた言葉を口から吐き出す。


あなた
..... ライ、くんで合ってる、というか呼んでもいい?
inm
!はい
あなた
....ライ、くんはね、
あなた
...私の、...




 *



あなた
....はぁーー.....


 死ぬ、死ぬかと思った。
 ライくん、が最後の方にきてくれたお陰で助かった。
 後から来たファンの子達には申し訳ないけど、
 それどころではなくて頭は回っていないし、
 作り笑顔ではないニヤけ顔になってしまった気がする。

 混乱と嬉しさと感動と。
 何もかもが混ざって最終的に困惑にたどり着くわけだけど。

 交流会が終わって控え室で余韻に浸るのは許して欲しい。
 だってこんな経験できると思って
 この活動をしてる訳ではないし、
 この業界に入ったわけじゃない。


 ...でも、嬉しいのは嬉しい、そうなんだけど...、




あなた
( .... どうしよう、..)



 私、このままじゃ推しの握手会、行けないのでは...?







 あ さんスポットライトありがとうございます♡


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