ど、どうしたら良いんだろう....
これは、私が知ってます!ファンです!
そう言ったらもう来てくれなくなるのだろうか。
流石に下心とか、バレてしまう気がする、し。
でも、言わなければこれからも推しは来ることになる。
私は、耐えられるのだろうか。
この人は、来る度に最前をキープしているから、
見つけないなんて無茶だろうし、
緊張して、それどころじゃなくなる?
まだ、話の途中、!
いやでも時間は守らなきゃ行けないし、
私が考えてるうちに終わってしまう!
なんとかもう少しいる理由が欲しくて、
必死に頭をフル回転させる。
ほとんど、話す理由ではある、けど。
....仕方ない、よね?
それに今回はチェキ会がメインのようなものだし、
話しててチェキがなしなのはファンに対して
失礼、だもんね?
自分の欲に言い訳して、押さえ込んで、
もうちょっとこっちきて!なんて
少し動けば触れそうな距離にある肩が、掌が
むず痒くて、恥ずかしくて仕方ない。
それに耐えるように、気を紛らわすように
さっき言い掛けた言葉を口から吐き出す。
*
死ぬ、死ぬかと思った。
ライくん、が最後の方にきてくれたお陰で助かった。
後から来たファンの子達には申し訳ないけど、
それどころではなくて頭は回っていないし、
作り笑顔ではないニヤけ顔になってしまった気がする。
混乱と嬉しさと感動と。
何もかもが混ざって最終的に困惑にたどり着くわけだけど。
交流会が終わって控え室で余韻に浸るのは許して欲しい。
だってこんな経験できると思って
この活動をしてる訳ではないし、
この業界に入ったわけじゃない。
...でも、嬉しいのは嬉しい、そうなんだけど...、
私、このままじゃ推しの握手会、行けないのでは...?
あ さんスポットライトありがとうございます♡













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!