ダンスや社交的な話が終わり、皆が気を抜き始めた頃
ロボロが口を開く
そう言いながらルーフバルコニーを指す
ルーフバルコニーに出ると、風が冷たく凍る夜空には無数の星々が輝き、俺らを照らす
白く美しい月の光を浴びたロボロが此方を向く
もう一度ロボロの顔を見る
十何年も前だから、すっかり忘れていた。
昔会った彼も、ロボロも、同じ桃色の宝石の目をしているではないか。
宝石を包む瞼に、透明な雫が溜まる。雫は、月の光を浴びて、きらきらと輝く
そんな輝きを放つ宝石を見ていると心にガラスが刺さる
なんで、俺を助けてくれた人なのにすぐに思い出せなかったんだろう
目から雫が溢れる
ロボロの宝石からも雫が流れ出す
嗚呼、ほんとになんで此奴はこんなに寛大なんだ
涙をひっこませ、すこし昔話に花を咲かせる
中にはいると、丁度主催者が終わりの挨拶をしていた











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!