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第1話

Prologue 吸血鬼の棲む晩
1,768
2024/12/22 02:13 更新
代理
代理
話の展開他の作品と似てたら本当にすみません誰かに土下座させます










???
…じゃ、いっただきまーす笑
???
う…ぐ……あ………や、やめ…ろッ……
現在時刻午前2時過ぎ

キャンパスのような夜空を漂っていた雲が晴れ、満月が一際美しい輝きを放つこの時間帯────二人の男女が抱擁を交わしていた。


人気の少ない路地裏で、まるで恋人のように密着する彼ら──しかし、実際には、男の方が女の方を襲っていたのだ。
だが……目的は金品を奪う事でも息の根を止めてやる事でもなく、ただ、己の『飢え』を癒やしたいという……一種の衝動に近いもので、何も深い考えや恨みなどないのだが。


敢えて人間の論理で表現させてもらうなら───喉が渇いたから、腹が減ったからと言い……無意識に冷蔵庫を開ける時と、全く同じ感覚。
それが────『彼ら』にとって、当たり前の夜だった。






???
…あ、あ…ああああああッッ……!!

長い黒髪をかき上げて、女の首筋に男が噛みついた。
その吊り上がった口角から覗いていたのは───野生の狼のような牙。



女が声帯が張り裂ける程の絶叫を発しても、緑髪の男は一切気にする様子がない……むしろ、悲鳴をも一種の娯楽として、愉しんでいるようにも見えた。

頸動脈に傷をつけられ、ドクドクと脈打つ血液が流れ出し、彼女の浮き出た鎖骨を伝う───それを男が、貪るように舌で舐め、自らの喉へ運んでいた。



そして───満足そうな、恍惚とした表情を浮かべる。

???
…やっぱり、君のような人間の生き血は違う……何の問題もなく俺の『渇き』を潤してくれる…
???
…はっ……は…っ……はあっ…………ぁ……っ
???
痛い? ごめんね〜笑 でも負けたのは君なんだし……そろそろ俺の唾液が血管を廻って、何も考えられなくなるから…許してね?
ニヒルに笑う彼の言葉通り、女の瞳は次第に虚ろな物となり───全身が、痙攣したように震えている。
それは酸素が十分に行き届いていないのか、それとも何らかの力で、筋肉が操られているのか……自らの身に起こっている事態を、考える余力すらこの女には残っていなかった。生きるので精一杯だった。


不揃いになった呼吸をして───彼女は、朦朧とする意識の中、走馬灯に近いものをぼんやりと眺めていた。



???
(…ごめん…みんな……私、もう…限界だ…………)
???
(…此処でこいつに殺されるか、巣に連れ去られて、生きたまま血を啜られ続けるんだろうな……)



既にその網膜には何も映り込んでおらず、光を失った眼球が視界に捉えるのは絶えず虚空のみ。

彼女は、自分がどうなるのかについて、考えを巡らせてしまった事を……想像してしまった事を後悔した。
どうせ変わらない結果なら、早くに心を砕くような事をするべきではなかった、と────


遂に指一本動かせなくなり、完全にアスファルトに転がる温い死体と化しても────女の脳内では、今も誰かの声が、壊れたスピーカーのように流れ続けていた。








???
(嗚呼…もう、好きにしなよ……そうだよ、私は負けたんだ……お前に『勝負』を挑んで負けたんだ、情けない………直ぐ殺すもゆっくり殺すも、どーぞご自由に……)



女が全てを諦めたかのように、思考を放棄した───その時。




???
…でも、そうだなぁ……笑 君、何か面白そうだし、もう少し生かしてやってもいいかも…







???
……は…?
???
勿論、君が『そっち側』の人間だってのは理解してるけど〜正直、今の戦力じゃ負ける気しないんだよね〜笑
???
ん〜でもまあ、当然このまま帰す訳にもいかないから……帰れないように………






男が……悪戯っぽくほくそ笑む。
はみ出たのか、今も唇から赤い雫を滴らせながら───まるで小悪魔のように、女の耳元で囁いた。












「俺の“眷属サイドキック”になって?」










男の血に濡れた指先が、女の頬を、首筋を、鎖骨を、泡立つ頸動脈をなぞる。
彼女の生気を失った瞳に───海月のような、青白い球体が映り込む。



────“月の狂気ルナティック”、とでも言うのだろうか。
一切の欠けた部分の見当たらない……恐ろしいぐらい明媚な満月は、時に霊気を発して人々の精神を錯乱させると───古来より言い伝えられたきた。
それ程までに月というものは、大昔から何者にも畏怖の念を与え続けてきた。



男の三日月の如く吊り上がった口端から、尖った『それ』がはみ出る。

そして────劈くような悲鳴が、再び烏夜を切り裂いた。
家に響き、街に轟く……まるで、ひどく煩いファンファーレのような声が───この闇を埋め尽くすのに、そう時間は掛からなかった。












吸血鬼(iemn)
…俺はiemon、“吸血鬼ヴァンパイア”だ。これから末永くよろしくな……笑










吸血鬼ヴァンパイア”の血を与えられた人間は、“眷属サイドキック”として奴らの従順な下僕と化す。

だが……稀に、吸血鬼の血に抵抗を持つ者が存在し……彼らにその血が与えられた場合、体内で互いの血が暴走して絶命する────そう、通常は。


その中でも、更に極稀に……人間の血と吸血鬼の血が混じり合った、“混血種”と言う状態で生き残れる存在が……後天的に現れる事がある。
彼らは“半吸血鬼ダンピール”と呼ばれ、不死の吸血鬼をも殺す力をその身に宿す、と───伝承には、そう伝えられている。

しかし───実際には半吸血鬼は脆い存在で、人間からも人外からも、不純な存在として忌み嫌われる事になる。
そして、後天的に体内で二種の血が巡っているため、身体が血の巡りに適応する事が出来ず………半吸血鬼は、必ず早死にすると言われている。










「貴方の鼓動が止まるまで」

第一章【無彩色の葡萄酒ワイン
代理
代理
新作ー
代理
代理
「殺し屋だって恋がしたい」の、ファンタジーパロ的な感じで書いていこうかなと
代理
代理
よろしくです〜
代理
代理
あ、ついでにこっちもどうか✨

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