第26話

#25 暁に散る誓い
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2025/11/14 10:18 更新
ある晩、任務を与えられたあなた、義勇、無一郎の三人は薄暗い森の中に立っていた。
空は厚い雲に覆われ、月明かりはわずかに木々の間から差し込む。
あなたは軽く刀の柄を握り、二人の柱を横目に見つめる。
あなた
……任務、今日も一緒だね。
冨岡義勇
……ああ
時透無一郎
そうだね。
二人の声には、余計な感情はない。
でも、どこか視線があなたに向いていることに、二人は気づいていない。
森の奥に、異様な気配が近づく。
あなた
何、?この気配......
その瞬間、森の木々が折れる。
猗窩座
鬼殺隊三人か!どんどん打ってこい!
あなた
はっ!?
冨岡義勇
上弦の、、参、?!
時透無一郎
どうしてここに......
二人は直ぐ切り替え、攻撃に移った。
冨岡義勇
水の呼吸、捌ノ型・滝壷!
時透無一郎
霞の呼吸、肆ノ型・移流斬り
二人の攻撃が猗窩座を斬り込んだ。
猗窩座
その反応速度、素晴らしい!柱だな!
あなた
花霞の呼吸、伍の型・夢幻花影むえんかえい
猗窩座はあなたの攻撃をかわす。
猗窩座
……女の柱か。
そう言い、猗窩座はあなたに向かって走り出す。
あなた
こっちに向かってきた、!?
あなた
参の型・薄紅ノ帳うすくれないのとばり
その瞬間、猗窩座はあなたの刀を狙い、得意の鈴割りで叩きつける。

バキッ——!

刀が真っ二つに折れ、あなたは思わず後退する。
あなた
刀が、折られた、?
冨岡義勇
下がれ!
時透無一郎
危ない!
冨岡義勇
あなたの名字!!
猗窩座
術式展開、破壊殺・羅針!
時透無一郎
霞の呼吸、弐ノ型・八重霞
猗窩座は無一郎の攻撃を完璧に察知し、反撃する。
猗窩座
破壊殺・空式!
あなた
(どうして私を攻撃しない、?)
猗窩座
もっと戦おう!
冨岡義勇
(あなたの名字を守りに入らなければ...)
あなた
どうして私を攻撃しないの?!
時透無一郎
(どういうことなんだ。)
あなたは身をかわすが、猗窩座はあなたに対してだけ攻撃してこないため、直接的な攻撃は避けられる。
しかし、圧倒的な力の前に、二人の柱も容易には勝てない。
戦いは苛烈を極める。
無一郎は動きながらあなたの身を常に意識し、義勇は冷静に二人を守る。
何度も鋭い拳が交差し、木々は裂け、地面は抉れる。
時透無一郎
(……この力で、守りきれるのか……)
義勇は黙って水の刃を振るう。
しかし、体に何かが当たる衝撃で肩を痛め、血がにじむ。
冨岡義勇
(……俺が倒す……俺が守る……)
冨岡義勇
(あなたの名字は俺が守りきる!)
夜は深まり、星も見えない闇の中、戦闘は続く。
あなたは刀を失ったが、無一郎と義勇の盾となる動きに安心し、心の奥で少しずつ息を整える。

ついに、朝の兆しが森を白く染め始める。
猗窩座は疲労を見せず、軽く二人を睨んで言った。
猗窩座
......時間だ。また戦おう!
そう言い、森の方へ走り出す。
時透無一郎
なんで逃げるの?
時透無一郎
僕たちはまだ死んでないよ?
猗窩座
お前らから逃げているわけではない!
義勇は技を出そうとするが、疲労で逃げる猗窩座に追いつかない。
そして猗窩座は影の中へと消えていく。
冨岡義勇
逃して、しまった...
時透無一郎
......
あなた
義勇さん!無一郎くん!大丈夫?!!
あなた
ごめんなさい、戦えなくて、本当にごめんなさい。
あなた
こんなにボロボロになって...
あなたはそっと両手を二人の頬に添える。
義勇の頬は冷たいけれど、痛みが伝わる。
無一郎の頬もまた、戦いの跡が赤く残っていた。
あなた
守ってくれてありがとう。
冨岡義勇
...気にするな。
義勇はそう言って、一瞬、視線が泳ぐ。
心臓が早鐘を打つのを感じながら、顔の熱さをどうしたらいいかわからず、少し俯く。
無一郎も、普段は淡々としているのに、思わず手の感触に指先が強ばり、頬を少し赤くして目を逸らす。
時透無一郎
あなたの下の名前...
二人は言葉少なでも、頬に触れるあなたの手の温もりに、心の奥がじんわり温かくなるのを感じていた。

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