第10話

ニャオハならきっと③
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2025/06/06 11:02 更新
そうしてそれぞれが役目を果たすべく、それぞれの持ち場へと向かって行った
ユリナ
ユリナ
うーん…居ないねぇ
リザードンリドルの背に跨りエクスプローラーズを探すユリナだったが、
なかなか見つからない。
この街から出るため飛び去れば目立つだろうし、
まだこの街にいるはずなんだけど……

と、考えたところで、ユリナのスマホロトムが飛び出して着信を告げた。
ユリナ
ユリナ
マードック??
マードック
マードック
《ユリナ!エクスプローラーズを見つけた!
今はフリードとリコが追ってる!》
ユリナ
ユリナ
は!?
何でリコちゃんまで!!?
マードック
マードック
《加勢しに行ってくれ!》
加勢しに行くってどこへ……と言いかけたところで、
少し離れたところに見える建物で黒煙が上がっているのが見えた。

……聞かなくても、場所がわかってしまった。
あんな街中でどんぱちやるの、フリードしかいない。
絶対にそうだ、断言できる。
ユリナ
ユリナ
おっけー見つけた、加勢しに行く。
頼む、リドル!
ユリナの呼びかけに応えるように咆哮を轟かせると、
リザードンは翼をはためかせ、黒煙登る建物の方へと向かっていった。
コルア
草タイプのニャオハが、エアームドに勝てるはずない。
謝るなら今だけど?
ニャオハを無事に助け出したリコはエクスプローラーズのコニアと相対していた。
ここを切り抜けなければ無事に戻ることはできない。
逃げ道は……ひとつ、やるしかないと拳を握った。
リコ
リコ
今度は…負けない。
切り抜けよう!私たちの技で!
ニャオハ
ニャオハ
ニャオハッ!
リコ
リコ
ニャオハ、「このは」!
その瞬間、あの時と同じこのはとは言い難いほどの勢いの技がエアームドへと向かう。
それは大したダメージにはならないが、敵の視界を遮るには充分だった。
ユリナ
ユリナ
良いねぇ…中々やるじゃんw
リコ
リコ
ユリナさん!
はっと視線をあげれば、そこにはリザードンに乗って飛ぶユリナの姿が見えた。

そして高度を下げたリザードンから飛び降りると、ユリナはリコへと手を差し出した。
ユリナ
ユリナ
船に戻るぞ、乗ってくれ!
リコ
リコ
は、はいっ!
リコがユリナの手を掴み、ユリナがその手を引く。
そしてそのままリザードンへと跨ると、ニャオハとイワンコもそれに続いた。
コルア
なっ…!
ユリナ
ユリナ
そんじゃあな!エクスプロラーズ!!
ひらりひらりと手を振る。
コニアが大量のこのはに苦戦している間に、その姿はあっという間に見えなくなった。
ユリナ
ユリナ
エクスプロラーズ……か
ニャオハ奪還を終えて、日も暮れ始めた頃。
カーテンも締め切られた暗い部屋に、パソコンの明かりだけが仄暗く灯っている。
ユリナ
ユリナ
何であの子のペンダントを狙ってるんだか
はぁっ…何を企んでいるのならとユリナは椅子の背もたれに寄りかかった。

しかし、あのペンダントが目的なら彼らはまた攻めてくるだろう。
その時に対抗できるよう、いくつか策を考えておかなければ。
大丈夫、作戦を練るのは得意だ。
リコ
リコ
あの、リコです
コンコン、と扉がノックされたかと思えば、その向こうから声が聞こえる。
慌てて立ち上がって扉を開ければ、そこにはリコとニャオハの姿があった。
ユリナ
ユリナ
おー、いらっしゃい。
今日は大変だったね、疲れてないか?
リコ
リコ
あ、はい。ちょっと疲れましたけど…大丈夫です。
それより…ありがとうございました、助けてくれて
ユリナ
ユリナ
気にしなくていいのに。
大人が子供を助けるのは当然のことだろ?
にこりと笑うユリナにつられるようにリコも笑う。
すると、百合奈の部屋から顔を出したポケモンが興味深そうに
リコの周りをぐるぐると回ってその姿を見つめる。
ニャオハもまた興味深そうにそのポケモンを見つめては、何かを見る
リコ
リコ
この子たちは?
ユリナ
ユリナ
ストライカーポケモンのエースバン
エージェントポケモンのインテレオン
僕の相棒でもあるよ
リコ
リコ
へぇ~✨️✨️
リコ
リコ
…あ、そうだ。ユリナさん
ユリナ
ユリナ
ん?
リコ
リコ
私…ペンダントのこととか、
なぜあの人たちに狙われるのかとか……色々知りたくて。
だから、もう少し私に付き合ってくれませんか!?
なるほど、それを言いたくてきたのか。
律儀なところは何とも可愛らしい。
くすくすと笑うと、ユリナはリコに手を差し出した。
ユリナ
ユリナ
あぁ、もちろん、引き受けた!
これからよろしく、リコ!
リコ
リコ
はい!こちらこそ、お願いします!

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