第2話

1.
227
2024/01/14 05:30
ガタン ─ … ガタン─ …


と 電車が揺れる


どうやら深夜なので私以外にヒトはいない 。


杜王町 …そんなに田舎なのか …


うぅ 、 優しい会社だといいな 。


眠い … 何日も眠っていなかったんだ


でも 、もう少しで杜王町 … 我慢しよう 。





《 杜王町 ~ 杜王町 ~》
あなた
 … は …
  

眠っていた …


我慢するとか言いながら … こんなんだから私は 。


何をやってもダメなんだ … 。


うぅ 、 こんなことを考えていたらダメだ 。


電車が止まったので静かに降りる 。


街灯が少ないな ~ …


私は暗い所が苦手なんだ … 。



ゴソゴソッ ── …
あなた
… !?
猫 …か 、


急に来たから何も手続きが済んでいない 。


とりあえず杜王町グランドホテルに予約した 。


こんな深夜からごめんなさい … 。



キラッ ─── …


今なにか他人の家の屋根から光るものが …


気の所為だ … こんな深夜からそんなのがあるわけない


まさか …お化け !? いやいやそんなの現実にいる訳 …


怖い …早くホテルに行こう



トスッ ── …
あなた
ぇ ?
自分の胸に激痛が走った


首を下に向けると矢が刺さっている 。


金色に光る矢が …


こんな所で死ぬなんて嫌だよ …


あ …でも もう働かなくて済むのか …?


ダメだ …寒くなってきた 眠い 。


眠ったら死んじゃうのに …






???
死んだか …



ズルズル ── …


と 金髪の男は女を引っ張っている 。






あなた
ぁ …



目が覚めた 。


ここは …?


私が歩いていた道じゃあない 。


外はもう明るい 。


ホテルの予約時間はすぎている




胸 …私の胸は平気なのか ?


あ …傷がふさがっている …


あれは夢だったのか ? いや 、痛みもあったし …


とりあえずホテルに向かおう



あなた
ぅ …



体が痛い 。


こんな硬い地面で眠っていたからだ 。


でも久しぶりに眠れたな …

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