米屋「おーい、弾バカ」

「.......」

用事を済ませて本部をブラブラしてたら
槍バカに引き止められた

隣には微妙に見覚えのある奴がいた

出水「こんなとこで何してんだよ」

米屋「案外楽しめたぜ？」

出水「あれ、同じクラスの竜闇？」

貴方「あー、井山君？」

出水「だれだよそれ、出水だ、出水公平」

若干物覚えが悪く反応が薄い奴だと思った
槍バカからさっきまでのやり取りを聞いて
思い出したことを呟いた

出水「ランク戦の地縛霊.......」

米屋「え？何それ」

出水「噂でしか聞いたことないけど
　　　ずっと見てるだけで微塵も動かない
　　　っていう隊員がいるんだと」

貴方「なるほど、囁かれてたのはそれか」

槍バカの提案で竜闇と３戦することになった

出水「仕方ねーな、トリガーオン」

貴方「Ａ級１位.......」

米屋「これでも射手（シューター）なんだぜ？」

出水「これでもってなんだよ
　　　そういえば竜闇のポディションは？」

貴方「オール、ラウンダー？」

出水（疑問形？）
　　「まぁいいや、早くやろうぜ」

１戦目、スコーピオンで防がれながらも俺が勝った
後の２戦は槍バカから聞いた通りにやられてしまった

ブースから出たら槍バカが
ニヤニヤしながら待っていた

出水「笑ってんじゃねーよ」

米屋「いやー、中距離のお前なら
　　　２勝は出来ると思ったんだけどなー
　　　ほら、アイツが来るぞ」

ブースから出た竜闇は走って俺に詰め寄ってきた

貴方「俺に当ててきた弾は
　　　全部アステロイドなのか！」

出水「？そうだけど」

貴方「凄いな、繊細でコントロールがピカイチだ
　　　入ったばかりの俺でもギリギリだったよ」

「「は？」」

耳を疑った
槍バカと俺に勝っておいて"入ったばかり"？

出水「なぁ、お前所属場所は？」

貴方「所属？玉狛支部だけど」

米屋「よりによって玉狛か〜
　　　スカウト？誰から？」

貴方「迅って奴から」

出水「迅さんか〜」

貴方「え、なに？」

米屋「いーのいーの
　　　まぁ、学校でもよろしくな」