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第5話

あの日の堕天使にまやかしの幸せを2
14
2026/01/09 15:00 更新
ハンジ
おーいねぼすけ!もう8時!もうごはん食べちゃったよ。
あなたのなまえ(カタカナ)
……ごめん、体調悪い。
ハンジ
新兵のうちからそんなこと言ってると壁外調査行けなくなっちゃうよ。どれ、熱は。
ひんやりとしたハンジの手が額に触れる。
ハンジ
ああ、ほんとに熱じゃん。班長には言っておくよ。医療班にも言っておくからね。
あなたのなまえ(カタカナ)
…たすかる……
熱が出たからあの夢を見たのか、あの夢を見たから熱が出たのかは分からないけど、そこに何かしらの因果関係があるのは確かだろう。
昔の夢を見ると、必ず熱を伴う。
やっと調査兵団に入れたのに。今となっては分隊長まで上り詰めた義理の兄に憧れてね。
…眠い。こんなに眠ることを許してくれる日などなかなかない。思いっきり眠ってしまおう。
エルヴィン
あなたのなまえ(カタカナ)。聞きたいことがある、ちょっといいか。
あなたのなまえ(カタカナ)
……なに。私体調悪いから手短にしてよ。
寝ようと思った矢先に来客か。
相変わらず何を考えてるのか分からないその顔で私に詰め寄ってくる彼こそが義理の兄である。
エルヴィン
地下街についてだ。近頃、地下でやんちゃしているグループがいるのだが。
エルヴィン
どういう場所ならおびき出せそうだとか、そういうことを聞きたくてな。
あなたのなまえ(カタカナ)
…ほんと、父さんと似てるね。地下街から人のこと掻っ攫おうとするとか。
エルヴィン
君がいたのは地上の連絡通路の傍だろう。
エルヴィン
それにだ、あなたのなまえ(カタカナ)!
なんと彼らは立体機動装置を使うらしい。
あなたのなまえ(カタカナ)
…はあ?
エルヴィン
独学で立体機動装置を使いこなすんだ。調査兵団にスカウトしないわけにはいかないだろう。
まさか。あんなものを独学でなんて有り得ない。
確かにそれは人類の存続への一歩となり得るだろう。
エルヴィン
俺の頭は彼のことでいっぱいなんだ。手伝ってくれ。
あなたのなまえ(カタカナ)
…いいよ。いつ行くの。
エルヴィン
明日だな。
あなたのなまえ(カタカナ)
早いね。私の体調がよくなったら手伝ったげるから帰って。
エルヴィン
ああ。それではお大事に。
扉が閉まると同時に、はあ、とため息をつく。
なぜ昔の夢を見た直後にまた思い出させるようなことを言うのだ。余計に熱が悪化した気がする。
そんな会話をしたのが数日前だ。
帰ってきたエルヴィンはかなり満足げな顔をしており、私はああ捕獲できたんだな、とどこか他人事のように考えていた。
しかし、それが私自身にも大きく関わることだと知ったのは、集会と称し集められた時だった。
キース
全員、注目!
私は背筋を伸ばして立ちながら、めんどくさいがゆっくりと前を向いた。
あなたのなまえ(カタカナ)
は……!?
すんでのところで声を抑えることができた。
いや、しかし…彼は……
リヴァイ
……リヴァイだ。
声すら出なかったし、その後のことは全く覚えていなかった。
気づけば自室のベッドの上で、窓からはピヨピヨと小鳥のさえずりが聞こえる。
ハンジ
あーっ、あなたのなまえ(カタカナ)大丈夫?なんか昨日心ここに在らずみたいな感じだったけど。
あなたのなまえ(カタカナ)
……ねえ、昨日って新兵入ってたりしてたっけ?
ハンジ
え?やっぱ昨日どこかで酒飲んだりしてきた?
ハンジ
3人来たでしょ。
どうやら悪い夢というわけでもなく…
あなたのなまえ(カタカナ)
……エルヴィンってまだ自室いるかな?ちょっと問いただしたいことがあるんだけど。
ハンジ
うーん、忙しそうだったし分かんないけど。
あなたのなまえ(カタカナ)
ちょっと行ってくる。
寝巻きだけど構ってられるか。
できれば本人には会いたくない。エルヴィンに全部背景を説明してもらわないと。
あまり新兵がずかずか入り込むのはよろしくない上官の自室。
それでも容赦なくエルヴィンの自室に突撃した。
あなたのなまえ(カタカナ)
説明しろーーーーーー!!!!!!
しかし部屋は暗く何の反応も示さないため不在かと思われたか…
妙にふくらんでいる布団に近づき、布団を剥ぎ取った。
あなたのなまえ(カタカナ)
いつまで寝てるんだクソ兄貴…昨日の新兵について聞きたいことがあるんだけど?
エルヴィン
……勝手に男の部屋に忍び込むとは関心しないな。
あなたのなまえ(カタカナ)
起きろ!
カーテンと窓を開けると、暖かい陽の光とそよ風が部屋へ入り込んでくる。
あなたのなまえ(カタカナ)
あの新兵連れてきた経緯を教えてよ。
エルヴィン
知り合いか?
あなたのなまえ(カタカナ)
……こっちのことはあんま覚えててほしくはないけどね。
タオルを水で濡らし顔に投げつける。
のろのろと顔を拭いている姿が分隊長だなんて思えない。ていうか起きて泡で洗えばいいのに。
あなたのなまえ(カタカナ)
それにしても分隊長ともあろう者がこんな時間まで寝るのとか有り得なくない?
エルヴィン
昨日は団長と深夜まで会議だった上に書類仕事を
あなたのなまえ(カタカナ)
そんで経緯を。
エルヴィン
……彼らは地下で有名な窃盗団だ。立体機動装置を使うって話はしただろう?
エルヴィン
それをなんとか連れてきただけなのだが…
あなたのなまえ(カタカナ)
窃盗……
エルヴィン
そんなに気になるなら会いに行けばいいだろう…お前と同じフラゴンの班に入れると昨日言っていたはずだが。
あなたのなまえ(カタカナ)
……は?聞いてない。
エルヴィン
いや、言ってたぞ。
……まずい。
このままじゃ確実に出会うことになる。彼がこちらを覚えていないことに賭けるしかないのかもしれない。
エルヴィン
…もう少し寝かせてくれないか。
あなたのなまえ(カタカナ)
仕事しろ!
とりあえずソファのクッションを投げつけて部屋を出た。
あなたのなまえ(カタカナ)
………あ。
ふと、見慣れない女性兵士が横切った。
どこかで見たことがあったような気がする。元気に跳ねた赤毛に、翡翠のような瞳……
あなたのなまえ(カタカナ)
……イザベル…?
小さく呟いた私の声に彼女は気づいたようで、彼女はゆっくり振り向いた。
イザベル
……姉…貴………?
イザベル
姉貴っ!!
あなたのなまえ(カタカナ)
イザベル!
イザベルは私の胸へと飛び込み、やがてわんわんと泣き始めた。
イザベル
うわああぁぁぁん!!!全く…どこ……どこ行ってたんだよ゛おおぉぉぉぉ!!!!!
あなたのなまえ(カタカナ)
ごめん…ごめん、イザベル……
実に17年ぶりの邂逅である。
よかった。私がいなくなった後もちゃんと生きていけたんだ。
十分に抱擁を交わしていると、イザベルの背の向こう側に2人、誰かがいることに気がついた。
ファーラン
イザベル…知り合いか?
イザベル
ファーラン、兄貴、この人はあなたのなまえ(カタカナ)っていうんだ!俺の命の恩人なんだ…
あなたのなまえ(カタカナ)
恩人だなんて…
私がイザベルを助けられたことも、元を辿ればすぐそこでこちらを見張っている人物に起因するのだが…
彼は私の名前を聞くなり、鋭い目で睨みつけてきた。
あなたのなまえ(カタカナ)
イザベル、その…どうして私がいなくなっただとか、ちゃんと説明したいからさ……よければ食堂でいっしょに朝ごはん食べよう。
イザベル
ああ!
口に出したことは全て本音だったが、その目から逃げたかったというのもまた本音だった。どうせ見張りには来るだろうけど。
イザベルを連れ食堂に行き、対面して席に座った。
イザベル
で、早く教えてくれよ…!なんでいなくなっちまったんだ!
あなたのなまえ(カタカナ)
あー…その……なんて言うか…
あなたのなまえ(カタカナ)
連絡通路に、見張りがいなかったの。もしかしたら、もっといい物を調達できないかな、って。
半分本当、半分嘘。
お母さんに会いに行ってから、私はふらふらと地下を彷徨っていた。
そこで、私は気づいたのだ。
いつもは通行料を取ろうと見張っている男たちが影も形もなかったのだ。
…そういえば、さっき"地下街の天使"を嬲っていた中に奴らがいたのかもしれない。
イザベルのことも、他のみんなのこともどうでもよくなって、私は連絡通路へ駆け出した。
もうこんな淀んだ地下なんて嫌だ。あんなものに関わるなんてもうごめんだ。
すぐそこに、光が見えるのに。
私は後先など微塵も考えずに、その光に飛び込んだ。
そこは裏路地のようだった。裏路地といっても、地下よりもずっと眩しい。
空気が透き通っているように感じた。
しばらくその空気と、真上にところどころ見える青い何かに呆然としていた。
あなたのなまえ(カタカナ)
それで地上に上がったら、心優しく私に引き取ってくれる人がいたの。それが…あ……
これ、言っちゃっていいのか?
ミットラスまで出張に来て偶然私を拾ったのが、イザベル達がまあまあ良くは思っていないだろうエルヴィン・スミスの父親だと。
イザベル
それが?
あなたのなまえ(カタカナ)
まあ、そういう物好きもいたものだよ。
あなたのなまえ(カタカナ)
イザベルは…あの後、どうやって?
イザベル
そりゃもう、死ぬ気で食い凌いで来た!
まあ、現に元気そうなのであまり心配はしなくてよさそうだ。
そして、本日の訓練が行われることになった。
私はイザベルといっしょに行動していたので訓練中にリヴァイに話しかけられることはなかったが、訓練が終わればあちらの方からこちらへ近づいてくる気配がしたので、逃げた。
逃げて逃げて逃げまくった。
訓練中はもちろん、普段の生活でも鉢合わせないように気を使った。
だって、私が恨まれていないはずがない。
どう顔を合わせていいのか分からない。
殺されるくらいされてもおかしくない。…のに。
そんな生活を3日続けた。
依然としてイザベルは私にくっついてるし、リヴァイは常にファーランとかいう男と行動している。
イザベル
姉貴ー。
あなたのなまえ(カタカナ)
ん?
イザベル
兄貴たちが呼んでる。なんか話したいことがあるんだってさ。
…来た。
深夜、誰もいない食堂に水を飲みにきていた私はイザベルに呼び止められ、ついに覚悟を決めることになった。
…いや、覚悟なんか決まるもんか。
あなたのなまえ(カタカナ)
いや…ちょっと用事がなあ…
後ずさって逃げようとした矢先、脚が何かにひっかかりそのまま派手に転んだところを拘束された。
本能的に逃げようとするが、肝心な腕も脚も動かない。
あなたのなまえ(カタカナ)
だっ、騙したなイザベル!?
イザベル
すまない姉貴っ…!兄貴の頼みだっていうから…!
かろうじて後ろを見れば、私を押さえつけているのがファーランだということが分かった。
再び前を向くと、何度も忘れようとして忘れられなかった顔が、遥か頭上から見下ろしていた。
あ、私殺されるんだ。
私が弁解をしようと口を開けた時だった。
リヴァイ
…お前、母親はどうなった。
あなたのなまえ(カタカナ)
…え?
リヴァイ
間に合ったのか?
あなたのなまえ(カタカナ)
えっ…と…?
なんの話ですか?殺されるんじゃなかったんですか?
予想していたものとは遥かに違う話をされて、私の脳は絶賛大混乱中。
リヴァイ
あの時のガキだろ?
イザベル
…2人も知り合いだったのか!?
あなたのなまえ(カタカナ)
……あの…逃げないからさ…離してくれると、嬉しい…
ファーラン
…すまなかったな。
やっとのことで解放され、面接のような形で3人と対面して座る。
蝋燭がゆらゆら揺れる。辺りは暗闇だ。
リヴァイ
で、聞かせろ。てめぇの母親は
あなたのなまえ(カタカナ)
…私を恨んでないの?
リヴァイ
そんな話はどうでもいい。
第一声に、責められるかと思った。
なのに、そんな私に怒る様子など全くない。
あなたのなまえ(カタカナ)
……間に合わなかったよ。
リヴァイ
っ…
暗がりのせいで、俯いてしまったリヴァイの顔は見えない。
リヴァイ
そう、か……
あなたのなまえ(カタカナ)
……あの、…
あなたのなまえ(カタカナ)
ごめん、あの時は、本当に…ごめん。ごめん、なさい……
あなたのなまえ(カタカナ)
私の自分勝手な都合であんな…!
リヴァイ
…全部俺の不注意だった。俺の方こそ…あんな汚ねえもん見せちまって申し訳なかった。
この沈黙を破ったのは、素っ頓狂な声を上げたイザベルだった。
イザベル
あっ!兄貴顔色悪いぞ!?やっぱり今日は寝たほうがいい!
リヴァイ
…いや、
イザベル
今日はちゃんと布団で寝ろよ!ほら、続きは明日でいいだろ!
イザベルがリヴァイの背中を押して、強制的に食堂から押し出して行った。
私はそれを見送ってから、そういえばまだひとり残ってることを思い出した。
ファーラン
…あなたのなまえ(カタカナ)・あなたの名字(カタカナ)、だったよな。
あなたのなまえ(カタカナ)
…そうだけど。
ファーラン
少し話を聞きたいんだが。
あなたのなまえ(カタカナ)
どうぞ。
ファーランはどこからかメモ帳と万年筆を取り出し、メモの準備を始めた。
ファーラン
"あの日"、"現場"に居合わせていたのは君ってことで間違いないか?
あなたのなまえ(カタカナ)
……合ってる。
あなたのなまえ(カタカナ)
…ファーランは、リヴァイの何?
ファーラン
………君の次に"発見"した、ただの通りすがりだよ。
ファーラン
死んでるかもって思ってぎょっとしたが、まだ脈があることに気づいて治療してやったんだ。
あなたのなまえ(カタカナ)
……そっ…か。
ファーラン
事件の前に何があったのか、教えてほしいんだ。
ファーラン
こっちも新しい環境に身を置かれているわけで、ちゃんと知っておかないとフラッシュバックでも起こしたらまずいだろ?
あなたのなまえ(カタカナ)
……あの日…
あなたのなまえ(カタカナ)
私のお母さんが、もう衰弱しきってて…死ぬ寸前だったの。
あなたのなまえ(カタカナ)
最後に何か食べさせてあげられるなら、何がいいかなって。
あなたのなまえ(カタカナ)
肉がいいなって思ったの。だから、…
あなたのなまえ(カタカナ)
だからリヴァイに、協力を仰いだの。
ファーラン
…それで?
あなたのなまえ(カタカナ)
もうあんまり覚えてないけど…
あなたのなまえ(カタカナ)
着いてこいって言われて着いて行った先で、わたしは隠れながら"それ"を見てた…
あなたのなまえ(カタカナ)
うう…あんまり思い出したくない。
ファーラン
ああ、もう十分だ。
ファーランはインクを乾かそうとぱたぱたと手を振っている。
やがて十分に乾いたのか、メモ帳をポケットに仕舞った。
ファーラン
……心配なんだ。
ファーラン
リヴァイをうちに連れて帰って目を覚ました時に、そりゃもう酷く暴れたもんだ。
ファーラン
しばらくすれば普通に過ごせるようになったんだが、やっぱりデカい男は苦手みたいでな。
ファーラン
…あのエルヴィン・スミス、俺たちを連れ出す時にリヴァイを泣かせやがった。
あなたのなまえ(カタカナ)
え!?
ファーラン
ミケ・ザカリアスとかいうやつもそうだ。…俺は無力だから何もできなかったが、すげえ可哀想だった。
あのバカ兄貴、一体どんなゲスい手を…
…まあ、今はそんなことどうでもいいか。
ファーラン
…俺たち、今後巨人と戦うことになるんだろ…?だから、不安なんだ。
ファーラン
お前、エルヴィン・スミスと親しいんだろ?それに、兵士だってんなら、いつでもリヴァイの傍にいてられることもできない。
ファーラン
よければ、君もリヴァイのことをよく見ていてほしい。平気そうな顔してても、手が震えてたら限界のサインだ。
ファーラン
…そうやって気を使わなきゃやってけないくらいだから、俺の慕情も叶わないんだけどなあ。
ファーラン
……遅くまで付き合わせて悪かった。
あなたのなまえ(カタカナ)
…大丈夫。
あなたのなまえ(カタカナ)
私も気をつけておく。元はといえば私のせいなのに、面倒見させてごめん。
ファーラン
いや、俺はアイツの傍にいれるだけでいいんだ。
ファーラン
それじゃあ、おやすみ。また明日な。
あなたのなまえ(カタカナ)
うん、おやすみ。
たった今ファーランに聞いた話を噛み締めながら、自室に戻りベッドに転がった。
罪悪感はいっそう強くなったけど、それ以上に「リヴァイが生きててよかった」という気持ちが、私の心を満たしていった。
暑い。息苦しい。嫌な感覚がする。何度も体験した…
あなたのなまえ(カタカナ)
は…
またあの夢だ。
時刻は…9時…?
終わった…
いや、ハンジが報告入れてるはずでしょ。ほら、こんなところにあったかそうなお粥が。
…普段熱を出した時にはスープが出るはずだが?
エルヴィン
あなたのなまえ(カタカナ)。
あなたのなまえ(カタカナ)
うわあっ!?
エルヴィン
あなたのなまえ(カタカナ)、私は怒っている。原因はなんだと思う?
朝からものすごい目力で見つめられ、思わず目を逸らした。
あなたのなまえ(カタカナ)
…わからん。
エルヴィン
昨日の夜、男とふたりで話していただろう!?食堂で!
あなたのなまえ(カタカナ)
ああ、うん。
なぜそんなことでいちいち詰められなければならないのだ。
ため息をつくと、その息がとても熱いことを痛感してさらに気が滅入ってしまう。
エルヴィン
…昨日話していた内容を聞かせてもらった。
あなたのなまえ(カタカナ)
…マジか。
エルヴィンは深く深呼吸をしてから、私に向き直った。
エルヴィン
……"現場"ってなんだ?"あの日"に何があった?
エルヴィン
あえてお前には聞かないでいたが、リヴァイと関わりがあったんだな!?
あなたのなまえ(カタカナ)
…お、おう……
エルヴィン
それに、泣かせてしまったのも事実だ…まあ、たいてい何があったのかは想像がつく。
エルヴィン
それも知らず、私はリヴァイにあんなことを……
あなたのなまえ(カタカナ)
ごめん、一旦ご飯食べさせて。
すっげー情緒不安定だなこの人。
食欲はあまりないが、せっかく用意されたお粥なのだから食べないと。
エルヴィン
……近いうちにリヴァイを心の真から俺のものにするから見ていてくれ。
お粥を噴き出しそうになったところでギリ耐えた。
イザベル
姉貴、体調大丈夫か?
夕方、訓練を終えたイザベルが部屋を訪ねてきた。
同じ班ということでハンジとも仲良くなったらしく、ふたりいっしょに帰ってきた。
あなたのなまえ(カタカナ)
大丈夫だよ。心配かけてごめん。きっと明日にはよくなるから。
イザベル
本当?本当か?
あなたのなまえ(カタカナ)
ほんとだってば。
この熱も軽いもので、今まで翌日に持ち越したことは一度もない。
ハンジ
ふーん、ほんとにこの子あなたのなまえ(カタカナ)にべったりだね。
イザベル
当たり前だろっ!命の恩人と17年ぶりの再会なんだぜ!
イザベル
…なー、俺もこの部屋がいい。
あなたのなまえ(カタカナ)
もっと偉い人に言ってよ…
ハンジ
べつに泊まるって建前で毎日ここ来てもいいんじゃないの?
あなたのなまえ(カタカナ)
いいのかな?
女子トークに花を咲かせていたのも束の間だった。
廊下からガシャン、とかなり大きめな衝撃音が連続で鳴り響いた。
まさにドンガラガッシャン。私たちは一瞬にしてフリーズした。
ハンジ
…何?巨人の襲撃?
イザベル
まさか…!
あなたのなまえ(カタカナ)
イザベル!?
イザベルはドアへ突っ走り、そのドアを開け放った。
それを追いかけた私がまず見たものは荒れた廊下。
イザベル
兄貴っ…!
私は部屋の中から廊下を覗き見た。
珍しいもの見たさにその騒動の周りに集まる兵士たち。
そしてその中心では、リヴァイがひとりの男と取っ組み合っていた。
あなたのなまえ(カタカナ)
……ファーランは…!?
イザベル
ファーランなら…風呂に……
ふたりの顔面には、殴りあったのか無数の痣がこびりついていた。
誰も止めようとしない。私が止めようにも新兵だし女だし、何より外野のせいでそこまでたどり着くことができない。
…ヤバい。もし、何かあったら……
自分が熱を出していることなんかすっかり忘れていた。頭痛や耳鳴りが酷い。
…かろうじて開いていた目に、ひときわ大きな人影がふたつ、映りこんだ。
エルヴィン
…各自、部屋に戻れ。"これ"はこちらで対処する。ミケはそっちの男を。
ミケ
…スン。
リヴァイ
てめ…何しやがる…!
リヴァイはエルヴィンに手首を捻りあげられ、じたばたともがいている。
そして、私はそのエルヴィンの眼差しを見た瞬間、背筋が凍った。
あんなに冷たいアイスブルーの瞳、私でも見たことなかったから。
喧嘩した時も父親が死んだ時も調査兵団に入ると決めた時も、私はあれを見たことがない。
リヴァイはまだ暴れているが、引きずられるようにしてエルヴィンの自室へ連れて行かれようとしている。
イザベル
……姉貴。
あなたのなまえ(カタカナ)
うん。
ハンジ
え?あ、行ってらっしゃい。
イザベルと顔を見合わせ、少なくなった外野の隙間を通り抜け追いかける。
頭痛なんか構ってられるか。
バタンと乱暴な音をたてて閉められたドアに耳を当てる。
中の音は問題なく聞こえる。
あなたのなまえ(カタカナ)
イザベル、静かにね。
イザベル
分かってる。
エルヴィン
…説明しろ。
リヴァイ
………説明も何も、喧嘩売られたから買ってやっただけだ。
エルヴィン
はあ…いいか、ここは地下じゃない。下では当たり前だったのかもしれないが、ここは地上だ。ましてや調査兵団だ。調査兵団のルールに従え。
リヴァイ
それはアイツに言えばいいじゃねぇか。
エルヴィン
もちろんあの兵士も罰する。だが、ここでは喧嘩を買うのもルール違反なんだ。
…意外と、普通の説教だな。
今朝はあんなに情熱的なこと言ってたのに。セクハラでもやらかすのかと思ったけど。
…って、違う違う。今は不在のファーランの代わりに私たちが見てやっていないといけないのに。
エルヴィン
言い訳なら聞いてやる。なんて言われたんだ?
リヴァイ
っ…それは………
エルヴィン
なんだ?
急にリヴァイが口ごもった。
そこで、ふとファーランの言葉が頭をよぎった。
"平気そうな顔してても、手が震えてたら限界のサインだ"
もしかしたら、声は平気そうではあるが扉の向こうでぶるぶる震えているのかもしれない。
リヴァイ
…地下で、身体売ってやってきたんだろって……汚ねえ男のブツ咥えて生きてきたんだろって…!
リヴァイ
てめぇが期待してる人類の希望とやらがこれか!?この汚れた身体でどうしろっていうんだ!?
エルヴィン
……リヴァイ、私が悪かった。もういいから…
エルヴィン
…リヴァイッ!?
ドサ、と人の倒れる音がした。
イザベル
は、…っ
…くっそ。私がもうちょっと出しゃばっていれば!
私は感情に任せてそのドアを開け、そのまま部屋へと突撃した…つもりだった。
あなたのなまえ(カタカナ)
…あれ。
途端に身体から力が抜け、胴体が地面へと激突した。
…熱あるんだった。
ごめんイザベル、エルヴィン。私ちょっと意識が…
エルヴィン
全く…2人して倒れられると大変なのだが。
あなたのなまえ(カタカナ)
…ごめんって。
私はエルヴィンの部屋のベッドで目が覚めた。
倒れてから30分も経っていないようだ。
一方、リヴァイはソファで寝かされているが、悪夢に魘されているかのように時々呻き声をあげている。
ファーラン
ああ、あなたのなまえ(カタカナ)…!悪かった、俺が目を離していたばっかりに無理をさせてしまって…
あなたのなまえ(カタカナ)
リヴァイはファーランの子供か何かなの??
ファーラン
実質そんなもんだ。それよりも、金髪…お前に物申したいことがある。
エルヴィン
…なんだ。
ファーラン
……金輪際、必要以上にリヴァイに関わるのはやめてくれ。何かあれば俺も付き添わせてくれ…頼む。
…私の目の前で修羅場になるのはやめてほしい。
ファーランの言っていた「慕情」に特別な意味があるのかないのかは分からないけど、幼い頃お母さんに読み聞かせてもらった古ぼけた絵本に書いてあった。これ、完全にヒロインの取り合いだなあ。
エルヴィン
…できる限り、そうしよう。
エルヴィンも、これは真面目な話だと理解したようであっさりと承諾した。
長年の付き合いの私だから分かるが、精一杯譲歩した方だろう。
リヴァイ
……うるせえ。
ファーラン
ああっ、起きたかリヴァイ!大丈夫か!?
リヴァイ
…眠い
ファーラン
なら部屋に戻ろう。…そういうことだ、分かったな?金髪。
ファーランは風のような速さでリヴァイをおぶり、そのまま部屋から出て行った。
ドアが閉まると同時に、エルヴィンは大きなため息をついた。
エルヴィン
……思ったより、ガードが硬いな…身内の。
あなたのなまえ(カタカナ)
エルヴィンは顔がまず怪しすぎるんだよ。自然な笑顔でも作ってみたら?
エルヴィン
こうか?
あなたのなまえ(カタカナ)
怖。
あなたのなまえ(カタカナ)
そもそも…あんな状態からどうやってリヴァイを手に入れようとしてるわけ。
エルヴィン
ああ、それなら…
エルヴィン
算段ならとっくについている。
いつもの不気味な笑顔を読むことはできないが、私は思い出した。
次の壁外調査が、すぐ近くに迫っていることに。
私はこれまでに何度か壁外調査に参加しているが、それでも命が脅かされる状況に慣れてしまうことはないだろう。
外に出れば視界を覆う大きな壁はなくて、どこまでも草原が広がっているだけだった。
馬に乗りながらそうこうしているうちに、遥か前方に複数の巨人が現れた。
先輩がたは立体機動に移り、ばしばしと巨人と戦っている。
あなたのなまえ(カタカナ)
…すげー……
そう思ったのも束の間、何人かが巨人に丸呑みにされているところを見てしまった。
ハンジ
ぐずぐずしてちゃだめだよあなたのなまえ(カタカナ)!
あなたのなまえ(カタカナ)も食べられちゃうよ。
あなたのなまえ(カタカナ)
分かってる!
しかし、巨人はばったばったと倒されてゆく。
先輩たちすっご…
って、だめだ…とにかく、死なないことに全力を尽くさないと。
絶好調…だったはずだ。
やがて雲行きが怪しくなり、ぽつぽつと雨が降ってきた。
あなたのなまえ(カタカナ)
前線の人たち、大丈夫か…?
前すらあまり見えない。これじゃあ巨人が襲ってきても見えやしない。
まさかとは思うが、全滅とかしたりしないよな…
いいや、ネガティブなこと考えてちゃだめだ。今はとにかく、生き残るという仕事を全うしなければ。
結果として、私は無傷で生還することができた。
しかし、みんな酷い怪我をしていた。帰りの門をくぐり一安心して周りを見た時に、その赤にはじめて気がついた。
あなたのなまえ(カタカナ)
はあ…
壁外調査から3日。私は頬杖をつきながら死亡者・行方不明者リストを眺めている。
もしかしたら知り合いが載っているんじゃないか、など考える余裕はなかった。
何しろ目の前で人が食われるのを見て正気でいられるわけがないだろう。おかげで全く眠れていない。
今回の結果はかなり悲惨だった。上の人間は今頃酷い兵士のアフターケアに追われていることだろう。
エルヴィン
あなたのなまえ(カタカナ)、ちょっと来い。
あなたのなまえ(カタカナ)
…はいよ。
分隊長サマの自室へ呼ばれた。丁度、なんのやる気も起きなかったから丁度いいのかもしれない。
部屋に入れば、いつもはキリっとした分隊長サマの顔が疲れた兄の顔に変わるというのに、今日は分隊長顔のままだ。
エルヴィン
死亡者リストは読んだか。
あなたのなまえ(カタカナ)
途中。何の用?
エルヴィン
では、イザベルとファーランのことは?
あなたのなまえ(カタカナ)
…は?
エルヴィン
イザベルとファーランが死亡者リストに載っている。この意味、分かるな?
なかなか喋ろうともしない私に、エルヴィンは俯いてため息をついた。
エルヴィン
お前にも申し訳ないことをしたと思っている。許してくれ。
あなたのなまえ(カタカナ)
なんで…ふたりはリヴァイと行動してたはずだよね!?
イザベルとも、ファーランとも、これからも一緒にいれると思っていたのに。
どうしてこんなことになってるんだ。
エルヴィン
隈がひどいな。カウンセリングをしてやろう。座りなさい。
頭の中は真っ白で、何も考えることができなかった。
リヴァイは…リヴァイはどこにいるのだろう。
エルヴィン
…疲れたか?
あなたのなまえ(カタカナ)
…うん。
エルヴィン
ソファで眠っていなさい。私はリヴァイと話さなければいけないことがある。
あなたのなまえ(カタカナ)
…リヴァイの調子は?
エルヴィン
こら、寝ていろと言ったろう。
エルヴィンの言うことを無視して、エルヴィンの後ろを歩く。
リヴァイに何かあったときの責任は私が取らなければいけないのに。
エルヴィンは部屋を出るかと思いきや、仮眠室へ足を向けた。
あなたのなまえ(カタカナ)
…?
仮眠室のベッドには、私よりも濃い隈が顔にこびりついているリヴァイが眠っていた。
エルヴィン
……どうしても眠れないみたいだったし、随分と酷いことをしてしまったからね。流石に薬で眠らせたんだ。
あなたのなまえ(カタカナ)
…そう。
エルヴィン
まだ隈も消えていないが、ちゃんと調査兵団に入ったからにはそろそろ起きてもらわないとまずいんだが…
エルヴィン
あなたのなまえ(カタカナ)、起こしてやれるか。
あなたのなまえ(カタカナ)
なんで私?
あなたのなまえ(カタカナ)
……ああ、理解した。
寝ているリヴァイの肩をゆさぶれば、顔をしかめるだけで起きる気配はない。
あなたのなまえ(カタカナ)
おーい、起きて。
そう語りかけて、やっとリヴァイは目を開けた。
リヴァイは寝ぼけた様子でまわりを見渡したが、視界にエルヴィンが入った瞬間に身体を強ばらせた。
エルヴィン
大丈夫か。
リヴァイ
……問題ない。
そんなに身体が震えてて、問題ないわけないのに。
エルヴィン
初陣は見事だった。お前はこれから調査兵団で活躍することになるだろう。
エルヴィン
…だから、
リヴァイ
ひっ…
エルヴィン
これも克服していこう。
エルヴィンはリヴァイの肩に手を起き、胡散臭い王子様スマイルで語りかけた。
これで茶番は終わったかな?と思ったが、まだ続きがあったようだ。
エルヴィン
だから、そのために
エルヴィン
お前を幸せにさせてくれないか?
そのまま、リヴァイの手の甲にキスを落とした。
…やりやがった!私の目の前で!
エルヴィン
もちろん、調査兵団にいる限りそれはまやかしの幸せに違いないだろう。しかし、私は君とちゃんとした信頼関係を築きたいと思っている。そのために、まやかしの幸せでいいなら、私のそばにいてくれないか。
リヴァイは固まって動けない様子なので助け舟を出そうかと思ったが、リヴァイの顔を見て、それは必要ないと判断した。
リヴァイ
…了解、だ。
無事ゴールイン。おめでとう。
…じゃねえよ、私は何を見せられているんだ。何呑気に実況してるんだ。
エルヴィンがリヴァイに優しく触れ、そのまま抱き締めると満足そうな顔をした。
で、私は何を見せられている?
あなたのなまえ(カタカナ)
…私部屋戻るから。お幸せに。
このような形で、私の17年の罪悪感は泡に溶けたように解決したのだった。
【あとがき】
リヴァ虐欲が止まらない。
冬休みの勉強の息抜きに小説書くのは最適。
これ読み直した時の羞恥心が半端なかった。人類のために捧げるはずの心臓弾け飛ぶかと思った。たぶん一生読み返さない。
こんなもんに本気出して高校の志望理由書を適当に書いてたら担任にボロクソに訂正された。
【おまけ】ファーリ大好きなのに描写が少なすぎたため書いちゃう
 はじめてリヴァイを見た時、ああこいつが"地下街の天使"か、と納得したのを覚えている。羽をむしり取られた無様な姿なのに。姿なんて見たことなんてないのに確信した。
 可哀想に。俺が救ってやるからな…って、それしか考えられなかった。
 地下ではよくあることなのに、こんな複雑な感情を抱いたのははじめてだった。
 傷を悪化させないようにおぶって、自分の暮らす家へ連れてゆく。
 こんなに美しい天使をうちなんかに入れていいものかと思ったが、それで天使を失うわけにはいかないから。
 今思うと、彼には人を惑わす不思議な力があるのだと思う。俺が救ってやらないと。助けてやらないと。そんな気持ちでいっぱいだった。
 飲むためにとっておいた綺麗な水をタオルに染み込ませ、隅々まで身体を拭いてやった。怪我をしているところにはできる限りの手当てをしてやった。
 彼の破けた服はどうしよう。そうだ、俺のを着せてやればいい。少し大きいかもしれないけど。
 俺の余ってる服を着せてやったら、思わず息を飲んだ。
 すっごく庇護欲がそそられる。俺はそれを何時間も眺めた。その末、恐る恐る、リヴァイに手を伸ばした時だった。
 彼は目を開けた。ブルーグレイの美しい瞳だった。
 ああ、綺麗だ…
 なんと声をかけていいのか分からなかった。それでも、何かしら声をかけようと口を開いた時だった。
 天使は俺を視界にとらえた時、ぶるぶる震えながら後ずさった。傷にさわるだろうに。
 「やめろ」「いやだ」「来るな」「やめてくれ」「許して」などと口走っていて、なんて可哀想なんだと思った。
 「傷が悪化するから動かない方がいい。骨だって折れてるだろ」って言ってもリヴァイの態度は変わらなくて、俺は無理やり抱き寄せて背を撫でてやった。そして「大丈夫だ」って語りかけてやる。
 今でもその対応が正しかったかのかは分からない。
 しばらくそれを続けていると、糸が切れたようにその身体から力が抜けた。
 以前、同じような目に遭った少女を看病してあげたことがあった。彼女は傷が治れば帰してやったが、俺はこの天使を手放す気なんて全くなかった。

 それから、無事に俺はリヴァイの信頼を勝ち取ることができた。
 優しく「何もしないから」って語りかけてやること数日、ようやく名前を教えてくれた。
 俺は何かと理由をつけて、リヴァイをうちに住まわせてやることにした。
 そこでリヴァイと暮らして気づいたのは、彼は意外とフィジカルが強くて、ちょっとやそっとじゃ屈したりなんかしないことだ。
 それでも大柄な男に対する恐怖心は拭えないようで、リヴァイが男と喧嘩している時に俺が割って入ったことなんか何度もある。
 一度だけ、リヴァイがぶっ倒れたことがある。
 やっぱりそのへんの男たちと喧嘩していた時のことだが、その時のリヴァイの怒り方は尋常じゃなかった。
 俺が止めようとした時、リヴァイはついに男の息の根を止めた。
 そして、次々とそいつらを殺してた。足元はもう血の海だった。
 その時はまだ依頼なんかとってなくて、きっとリヴァイが人を殺すのもはじめてだったと思う。
 手がすごい震えてて、まずいって思った。俺が立ち止まって呆然としていたら、リヴァイはそのまま倒れた。
 起きたリヴァイに聞いたんだ、何があったんだって。
 そしたら、リヴァイは「あいつらが俺を犯ったやつだ。だから殺した」って、すごい清々しい顔で言ってた。
 それでも、俺はリヴァイがとても怖がってたことを知ってる。その時でもう一緒にいて何年かは経ってたし。
 だから俺はリヴァイのことをちゃんと抱き締めてやった。そうしたらいつの間にかリヴァイは俺の腕の中で泣いてた。
 とても綺麗な涙だったよ。お前に見せたいくらい。
 いや、お前も見ただろ、あの宝石を。でもな、俺だけの天使の涙がいちばん美しいんだぜ。

 …それから、今の今までリヴァイと一緒だ。
 途中でイザベルを仲間にした時は…こう言っちゃなんだが、リヴァイを取られるって思った。
…お前が聞きたかったのはこんな話か?分隊長さんよ。
お前なんかにリヴァイを取られてたまるかよ。分かったら早く寝かせてくれ、リヴァイをそばに置いておかないと落ち着かないんだ。
…間違ってもうちのリヴァイがお前に靡くことなんてないだろうな。
……壁外調査?もちろん参加するが、それがなんだ?分隊長さん。
…そうかよ。

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