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第7話

国見の日
2,750
2021/09/23 13:05


今日9月23日は…………!!



『ねぇ英』
「ん?」


公園のベンチに座って携帯触ってる彼を呼ぶ


『今日……なんの日だと思う?』
「ぇ…………なんかあったっけ、」
『うん。すっごい大事な日なんだけど……』
「……ぇ、ちょ、まって……、」


英(なんかあったっけ……、覚えない、、あなたの誕生日でもないし…)


『忘れたんだ……。』
「ぇ、いや、ほんとに何、?」
『もう……』
「ぇ……、ちょ、」





『今日英の日だよ!!!??』



「・・・は?」


「え、いや、は??なに?意味わかんないんだけど」
『く に み で、 9 2 3 じゃん!!』
「………………はぁぁぁぁ、焦って損した」
『え、焦るの??なんで??』
「……や。別に。で、俺の日が何??」

英(焦るだろ……、何かの記念日忘れてたのか…とか……)



うーん。何しよ。


あ。



『ね、英、目瞑って!』
「……何するの」
『いーからいーから!』
「……ん。」



改めて見ると美形だわー…

こんな人と付き合ってんだなぁ、私。



「……まだ?」チラ… と片目を開ける。


『ん。開けないで』



スル……。 私は、英の目元を手で隠す。





チュ。




「……。」
『へへっ!!』


『英っていつも不意打ちじゃん?やられてばっかだと、負けず嫌いの私は嫌なわけ!!どぉ!?びびった!?』
「……うん。びびった」


おっしゃッッ



「いつも俺にされるがままのあなたから、してくるんだからね」





『……、はっ、』



「俺の日って、いいね」



ニヤッ と小悪魔のように笑う英は




家に連れていかれる前にしか見せない

表情なのである。










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