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第7話

番外編:
89
2023/10/11 21:00
学生の時仲良かったやつら……親友だったやつと離れてもう数年が経つ

なんてことない

そしてきっともう会わない

そう思ってたけど、職場が同じでまさかペアになるとは

期間限定だけど

嬉しすぎて死ぬかと思った

そまさんも嬉しそうに笑ってくれたからそれにつられるように頬が緩んだ

にまにまするのはキャラじゃないから慌てて引き締めたけど
でも_

誰といても、なにがあっても不定期でやってくる自己嫌悪シーズン

所謂"病み期"

そまさんとせっかく仕事出来るんだから、行きたいって思うのに、重くて動かないからだと、それを含めて全部を責めてくる思考

上司には体調が悪いと連絡したら、ほんとに声に覇気がなかったのかゆっくり休め、との言葉を貰えた
ゆきむら。
はぁ…っ、
キツイ

辛い

なんで僕はこんなに弱いの

ぴーんぽーん

急なチャイムで慌てて時計を見る

時間は夜8時

えだれ

体をゆっくりと起こして玄関まで歩く
ゆきむら。
はい、
ガチャッ…
そうま
お、起きてた
ゆきむら体調平気か?
ゆきむら。
え、あ、はい
え?
そうま
ん?
ゆきむら。
いやなんで…
そうま
課長が教えてくれた!
顔色悪いな
なんか今日食った?
ゆきむら。
いやたべてないです…?
急な訪問によって頭がバグる
そうま
ゼリーとアイスどっちがいい?
ゆきむら。
えと、じゃ、じゃあアイスで…?
そうま
バニラにしたけどよかったか?
ゆきむら。
あ、ありがとうございます…、
頭を落ち着かせる間もないままされた質問に、困惑を隠せないまま返してしまう

えなにか買ってきてくれたのか

ありがたいけど、生憎食欲がない

ついさっきまで、部屋でしゃがみこんでただけだし
そうま
他は冷蔵庫入れちゃうぞー?
ゆきむら。
え、ありがとうございます…
そうま
食べれるだけでいいからな?
はい
ゆきむら。
……(。・н・。)パクッ
冷たいアイスは食べ物を拒む喉を易々と通っていく

__美味しい

そう思えた
そうま
疲れてたんだなぁ
ゆっくり休めよ?
あ、そういえばそまさんは僕に病み期があること知ってるのか

だから僕がわからない対処法まで知ってる

そう思うとなんか気を遣うのもめんどくさくなってきた
ゆきむら。
ごちそーさまでした、
そうま
ん、全部食べれてえらいな
ゴミ箱でいい?
ゆきむら。
食べ終わってダメだってわかってるのに力が抜けていく

ぺたん、とその場に座り込んだ僕を見て優しく微笑みながら手が差し伸べられた
そうま
休むならベット行こうぜ
ほら、立てるか?
何故か眩しくて目を細める

大きな手を掴むと、優しく引き上げられて手を繋いで部屋まで歩く
ゆきむら。
ふぅ…っ、
そうま
はい、もう休んでいいぞ
ゆきむら。
んっ…
当たり前のように頭に伸びた手

髪の毛を梳くように優しく撫でられると、自然と眠気が襲ってくる
ゆきむら。
さむっ、
そうま
なんかかけるものある?
ゆきむら。
……ない、
そうま
一緒に寝ていいか?
昔みたいに
懐かしい

そして、もう僕たちはそんな年齢じゃないんだから、とも思った

でも_____
ゆきむら。
いいよ
そうま
よっしゃ!
ちょっとだけ端寄れる?
ゆきむら。
そうま
ふはは、やっぱ狭いな笑笑
もう寒くない?
大人二人で入るには、あまりに狭すぎる

それ故だろうか、優しくぎゅって抱きしめられて人肌のあたたかさにほっとする
そうま
おやすみ、ゆきむら
ゆきむら。
おやすみなさい…、
なんでだろうな

どんなに病み期にはいっても、そまさんに抱きしめられると落ち着くんだよ

お前はずっと、太陽だもんな

どんなに仲いい友達でもそんなことはなかったけど

お前なら、裏切られても愛していける
#曲パロとは
しっかり曲の内容逆にしました、ごめんなさい

ただ!!!

そっちのほうが書きやすいという私情があったんです!

これで、Lebenが完結となります!

読んでくださった方々、いいねお気に入りをしてくださった方々、コメントをくださった方、ありがとうございます!𖤐✨️꒰ঌ(◍ ´꒳` ◍)໒꒱✨️𖤐

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