大雨だったが、俺は傘もささずに外へ出た
逃げるように路地裏へ行き、壁を伝ってズルズルと座り込む
ぐちゃぐちゃだった頭の中が整理され、自分のしたことの深刻さに気づく
どうしよう…どうしようどうしよう
このままメンバーに見捨てられたらどうしよう
雨はさらに勢いを増す
服も髪もずぶ濡れで、今頬を伝っているのが雨か涙か分からない
寒くて、怖くて体が震える
戻ろうと思ったけど、どんな顔して戻ればいいか分からないし そもそも足に力が入らない
突然 外へ走り出したので携帯も置いてきてしまった
暗い暗い路地裏で震えながら そう呟いた












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。