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第17話

16♡
53
2024/12/15 07:00 更新
 風呂に入ると言ったあとは、ささーと長風呂もせずあがってきた。その後スキンケアだのなんだのして脱衣所を出た。

脱衣所を出ると、目に入るのは喧嘩しながらゲームしてる姿。乗り物で速さを競うゲームだな。
あなた
でたー
S.H
おかー
H.K
え、足露出しすぎじゃない?
 声をかけると目線だけこちらに向けた二人。水色に関しては最初に目がいくのがそっちかよ……。
確かに露出多いなとは思ったんだよ。でも別にいっかなって思ったんだよ。
上は紫色の長袖、下はショートパンツでほぼ露出している状態。
この季節には丁度いい服装ではあるけど、男だけの空間では丁度いいかと言われると迷いどころ。そういえばこいつらも男だったな……。

いやでも私、女持ってるし?
あなた
……もしかして彼女持ちに興奮する猿だったりする?
 軽蔑の視線を二人に送ると、白髪が笑いながら答えた。
S.H
猿てwまあ男の子ですからねー。ワンチャンあるかもね
あなた
ふーん。めんどくさー
 今どきの男子高校生はこんなもんなのか。そもそもそれが癖ってこともなくはないのか……?
H.K
まあまあまあ、襲うわけでもあるまいしぃ。あなたちゃんだって誘うわけでもないしぃ
あなた
当たり前だろ
 こちらを横目に見て妖しげな笑みを浮かべる水色。これで数多あまたの女の子が堕ちるんだろうな。
襲うとかって。なんなんマジで。いやでも力でなんかされたら勝てないし……。

これだから男は。結局はこれに尽きる。


ゲームに夢中になっている二人をソファに座って眺める。時々発狂が聞こえたり暴言が飛び交ったりしていて面白い。
S.H
あ、あなたちゃんもやるー?
あなた
いや、見てるだけでいい
S.H
そかー
 現在は九時頃。寝るには早すぎるし、このままゲームし続けるのだろうか。
目まぐるしく変わるゲーム画面を見ながらボーッとする。
これといってしたいことも無いし眠いわけでもない。話をしたいとも思わないし。何しようか。
H.K
あ、そういえば家に布団三枚しかないや
 特にそういう話題が出ていた訳では無いが、思い出したのかそう発言する水色。
あなた
逆になんで三枚も布団があるんだよ
H.K
お泊まり用?
S.H
いむくんはベッド買わないのなんでなん?
H.K
高い
S.H
あー……
 やはり一人暮らしともなれば、正しい金銭感覚が身についていなければならない。その点、水色はしっかりしているということらしい。無駄遣いしそうなのに。課金とか課金とか課金とか。
あなた
布団しかないならリビングで雑魚寝するしかないか?
H.K
なら先に敷いちゃうか
 丁度レースが終わったのか、コントローラーを置いて別の部屋に向かう水色。
H.K
手伝ってー!
S.H
はぁーい
 助けを求める声が聞こえ、それに返事をして気だるそうに水色のいる部屋に向かう白髪。
私もしょうがなく手伝ってやることにして、ソファに沈んでいたからだをあげてそちらに向かった。


向かった先にあったのは物置部屋。床に物が散乱しており、足の踏み場がないように見える。窓はなく、ホコリとか溜まってそうな部屋だ。
押し入れの中に布団があるようで、それを取り出そうとふんばっている。だが、何を思ったのか知らないが、三枚一気に取り出そうとしている。
あなた
おいバカ。何三枚も一気に取り出そうとしてんだよ
H.K
え?
 背伸びしながら、顔だけこちらに向け首を傾げる水色。
S.H
だから、三枚も一気に運べないから一枚一枚取り出せってことよな?
あなた
 物分りのいい兎だな。
兎の言葉に納得し、一枚だけを取りだした水色。
「運んでー」とこちらに布団を寄越される。
あなた
どこ運べばいい?
H.K
リビングにおねがーい
S.H
大丈夫か?一人で運べるん?
あなた
舐めんなカス
 そこまで重い訳でもないので、一人で運べる。
埃まみれの部屋に居たくもないので、さっさと運んでしまおう。
S.H
よし、あなたちゃん真ん中な
あなた
ふざけんな
 布団をリビングに敷き終わり、どこで寝るかの話し合いになった。
なのに、何故か今真ん中にされそうになっている。
あなた
そもそもこれ水色が怖いって言うから集まったんでしょ?なら水色が妥当じゃん
H.K
いや、同じ空間に人がいればいいから
 何とか言い訳を作り逃げようとするが、それすらも阻止される。なんなんだこいつら。
あなた
だからってなんで私なの?
S.H
間に女の子欲しいじゃん?
あなた
変態か。失せろ
H.K
いつにもまして辛辣じゃなーい?
あなた
お前らがキモイからだろ
  女の子なら許せたのにな。男が言うとキモく感じる。

軽蔑の眼差しを向けても特に効果なし。軽く流されてしまった。いつもやってるからかな。やりすぎも良くないわ。
H.K
ほらほらいいから!電気消すよー?
 どうやらもう私に逃げ場は無いらしい。この事実を受け止めなければいけない。

水色が電気のスイッチを消しに行ってしまった。寝るのは少し早いと思うが、私もしょうがなく布団に入った。そしたら右隣に白髪が寝転んだ。
寝転がるとほぼ同時にパチッと音がなり、部屋が暗転した。まだ暗闇に目が慣れていないから何も見えない。
歩く音が左隣までやってきて、布と布の擦れる音がしてから静かになった。おそらく水色が布団に入ったのだろう。音だけの判断だけど。
S.H
男二人、女一人で何も起きないはずがなく____
あなた
はよ寝ろ
S.H
すんません
 "起きない"じゃなくて"起こさせない"な???

クソみたいな雑談を挟み、寝ようと目を閉じる。
だけど、寝る時間が早すぎたのか全く眠気が襲ってこない。現在時刻は九時半頃。健康的だが、高校生にとってはとても早すぎる。もう少し起きてればよかったか……?
H.K
ねえ、寝れないんだけど
 どうやら寝れないのは同じのようで、文句を言ってくる。
こいつらはさっきまではしゃいでて、興奮がおさまりきっていないのだろう。
S.H
あなたちゃんはー?
あなた
寝れない。寝るの早すぎ
H.K
早すぎたかー
S.H
雑談してれば寝落ちできるんやない?
あなた
ならさくらちゃんと寝落ちもちもちするわ
H.K
じゃあ僕たちは???
 枕横に置いていたスマホを手に取り、早速さくらちゃんに連絡を入れようとした。……が、水色にスマホをソファに投げられました。ふざけんなこのアホ毛。
あなた
取ってこい
H.K
やだ!!!
あなた
取れ
H.K
やだ!!!!!!
あなた
クソが
H.K
下品!!
あなた
うるさい近所迷惑
 とにかくうるさかったので、ぴょこぴょこしているアホ毛を掴んでみた。するとピシッと固まり、微動だにしなくなった。
H.K
すみません
 なんだこいつ。アホ毛を掴むと静かになった。アホ毛が弱いってなんだ。
あなた
なら自分がとってくる
H.K
投げた意味が……!
 やめろと叫ぶ水色を無視して、上半身を起き上がらせようとした。しかし、ふいに右腕を掴まれ、またもや止められた。何故こんなにも思うように行動ができないんだ。
掴まれた方を見ると、白髪に掴まれていた。
あなた
触れるな変態
S.H
逃げるな卑怯者!
あなた
騒ぐな変質者
 なんでこいつらはこんなにうるさいんだ……。寝るのには早いと言っても夜だぞ。こんなんじゃ隣人が可哀想。
S.H
このまま掴まれたままか、俺らと話すか。どっちがええ?
あなた
めんどくさいの究極系やめろ
S.H
どっち!!!
あなた
しょうがないな、後者にしてやるよ
S.H
っしゃ!
 どうせ通話しても邪魔してくる気しかしないので、諦めて話してやることにした。白髪共は小さくガッツポーズをキメていた。
あなた
で、何話すの?
 そう言うと、待ってましたと言わんばかりに食いついてきた。
H.K
そりゃあもう、お泊まりといえば恋バナでしょ!
あなた
女子か
 少し落ち着いてきたテンションがまた上がってしまったのか、声が上ずっている。寝たいのか寝たくないのかわかんないわ。
S.H
ほなそう言うなら聞かせてもらおうか、いむくんの好きな人を!
H.K
ええ?ぼくぅ?聞いちゃう?早速聞いちゃうの?
 男の恋バナとか一番興味ないんだが。
明らかに聞いて欲しそうな雰囲気を出している水色に、テンションの上がった白髪が問いかける。
H.K
ぼくねぇ、____
 淡い光が眩しくて、うっすらと目を開ける。淡い光の正体は、カーテンの隙間から顔をのぞかせている太陽だった。でもそのカーテンにあまり見覚えはなく、思わず首を傾げてしまった。

今の自分の状況を、回らない頭で把握しようとする。左右を見れば、布団から大きく体がはみ出している白髪と水色がいた。自分の眠っていたところだって、いつもの自分のベッドではなく、質素な布団であった。
そうだ、水色の家に泊まったんだ。
寝る前は確か、色々としょうもない話をしていたはず。恐らく気づかない間に寝落ちてしまっていたのだろう。

とにかく、今の時間を見なくては。昨夜投げられたスマホを見つけるために、布団をはいで体を起き上がらせる。
確かソファに投げられたはず。足音を立てないようにソファに近づくと、お目当てのそれはあった。
ソファに投げられたから傷は無いけど、さすがにあれは乱暴すぎだわ。アホ毛でも引っ張ってやろう。
スマホを開いて時刻を見ると、丁度六時頃だった。通知欄には、さくらちゃんからのメッセージが数件。それに軽く返信をして、おはようスタンプを送った。

このあとは、顔洗ってスキンケアしてメイク……はいいか。昨日見せたんだし。その後は朝食作らないと。その後は叩き起こして、朝食食べてすぐ帰るか。やることないし。
一度大きく伸びをして、寝起きで動かないからだをほぐす。
この後の予定を決めて、私はすぐに行動に移した。
S.H
それじゃまたなーいむくん
H.K
うん!また学校で!
あなた
次はホラー耐性つけてこいよ
H.K
いや、もうあなたちゃんとはお化け屋敷行かないから……
 朝の流れが一通り終わったら、荷物をまとめてすぐ帰ることになった。軽い雑談をしてから、手を振って水色の家を後にする。

なんだかんだ楽しい気もしたし、よかったかな。
でも男だけの空間とかもういいわ。
四ヶ月ぶりですね!最後の無理矢理感がどうしてもぬぐいきれない。

小説についてですがネタが切れていますので、投稿するのはいつになるかは分かりません。ネタやリクエスト等は永遠に受け付けておりますので……。ぶっちゃけまたBLしてだとかもありです。学校行事のこれやって、ゲームさせて、だとかでも良いのでね。なければないで私が思いついたらやるということになりますねー。一年後になるかもですが。
書く気はあるんです。ネタが無いだけなんです。

それではまたネタが思いついたら。

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