高橋 『 ごめ、帰ろっか 』
『 ん、あんさ。恭平怒っとる、? 』
高橋 『 なんで? 』
『 なんか、ムスッてしとるから 』
高橋 『 あなたには怒ってないで? 』
『 健太郎くん? 』
高橋 『 あいつなんなん、 』
『 さぁ?うちもわからへん 』
高橋 『 もう、ほんまにあなた俺から離れんといてまじで、あいつに何されるかわからへんから 』
『 うん? 』
風雅 『 良かったやん、あなたに怒っとる訳ちゃうくて 』
『 うん、よかった! 』
高橋 『 あ、ごめん態度悪かった、? 』
風雅 『 態度悪いっていうか、あなたと二人になりたくないみたいなオーラでてました 』
高橋 『 あ、それは、あれやん、八つ当たりとかしたらあれやからちょっと 』
『 よかったー、ほんまに嫌われたかと思ったから 』
高橋 『 ごめん〜! 』
風雅 『 俺誘ったんなんなんですか← 』
高橋 『 あなたが風雅風雅言うてたから 』
『 あれ、言ってた、? 』
高橋 『 寝言で 』
『 うっわまじかやっば 』
風雅 『 きしょ 』
『 おい 』
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!