誰かの声が聞こえて目を覚ますと、刀剣乱舞に出てくるこんのすけと似た狐が目の前にいた。
おまけに、天井も明らかに自分の部屋の天井では無い。ここは何処だ。
ゆっくり上半身を起こし辺りを見回すが、やはり知らない部屋。和室だし、襖の向こうは縁側だ。
こんのすけと本丸内を周りながら説明を受けるが、大半がゲーム内で説明されている内容と似ていた。
審神者名や刀剣男士、時間遡行軍に出陣等の基本的な話から、自分が何故この本丸の審神者なのか等の話も聞かされる。
自分は“過去”の人間で、審神者不足を補う為、仕方なく最低限の霊力を持つ人間をランダムで連れてきた……ことになっているようだ。
だが、先程も言ったように自分は三次元の人間。
この世界の過去には存在していない筈だから連れてくることは出来ない。
恐らく、単にこんのすけ達の記憶に偽の記憶が刷り込まれている可能性があるかもしれない。
元の世界との時間差があるのかどうか気になったりしたが、それ以前に元の世界に帰れるのだろうか。
取り敢えず、盛大な夢オチかもしれないのを予想し、自分は本丸で様子を伺うことにした。















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。