はぁ。さっきからため息が止まらない。
んぁーーーー!と楽屋で叫ぶと、ヒョンたちが一斉にうるさい!!と僕に怒ってくる。
昨日あなたに連絡するって言ったけど結局メッセージを打って消して打って消してその繰り返しで、結局何も出来ない僕は臆病者だ。
あなたは何してるだろ。元気にしてるのかな。
時差ボケ治ったかな。
肩を落としてはぁとため息が出る。この1日で何回ため息ついたんだろ。やっぱりあなたに会いたい。電話でもカトクでもなくて、ちゃんと会って話がしたいよ。
大丈夫だよ!とヒョンは僕の肩をポンポンって叩いて頭を撫でてくれた。
あなたの好きなケーキ買って、家に行こう。寝起きのままマネヒョンの車に乗っちゃったから帽子もないし、1度車を取りに帰らなきゃ。
もう一度ちゃんと話せばきっと分かり合える。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!