爆弾は分かりにくい森のようなところにあった。
よくもまあ……細かい所にいれるんだね。
そう思いつつ冷静に爆弾を見た。
めんどくさいからヒーローを呼んでもいいけど。
暇だし、いざとなったら呼ぼうかな。
そう思って私はポケットから針と鋏を取り出した。
コードは12本。凝ってるね。
でも、フェイントはバレバレ。
私は躊躇なく赤いコードを切る。
最悪間違えたとしても、首元のピンを引き、血を
飲めば復活するから大丈夫だ。
しかし、爆弾は爆発しない。
あと六本、コードを切らなければいけない。
黒、黄色、茶色__。
着々と切って行って最後の一本。
コードとつながっている位置的に、残りは緑。
けれど、緑のコードは厳重にされている。
……あけるには、何かをしないといけないらしい。
そう思いつつ、迷ったふりをする。
もちろん、フェイクだけど。
スマホを出して、発信先をみつける。
その場所を簡単にハッキングすると、謎が出てくる
さ わ な あ た
ー ↑ ← ← ←
その問題に私は数秒頭を悩ませて。
躊躇なく、パスワードを打ち込んだ。
心地よい音がして爆弾が止まる。
安堵したと同時に。
──カチカチカチ……
それは“フェイク”だった。
辺りは爆発した──。














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!