“校内に赤い箱が届きました”__。
突如流れた放送。
私は、ため息をついた。
相澤消太は冷静だったが、少し足早に教室をでた。
しょうがない。ムリもない……。
私は心のなかでため息をつきながら、本を読む。
クラス中の人はざわざわした。
みんながざわつく。
流石にうるさいから私は口を挟む。
全員の顔が恐怖に引きつった。
コレで静かになった。やっと本を読める。
みんなかは顔面蒼白になった。
何をそんなに怖がっているのだろう。
私は、よくわからない。だから、相手にしない。
私は冷ややかな視線で言葉を発した。
私の個性を知らないからみんなは個性?と思うかもね。けど、どうでもいい。
AFOなら、システムを壊さず個性で入れるし。
放送されたら、隠語なんてわかると思う。
みんなは……敵連合を舐めすぎだ。
私は、広い校庭を見ながら笑った。
ガラリと窓を開ける。
まだ、ヒーローはいない。気づいていない。
静かに私は笑って窓から校庭に降りた。






















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。