第11話

#11 : 再び。
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2024/02/08 22:25












あなた
(あのドラゴンが青柳さんのだってバレたら…)
あなた
…..
あなた
(わかんないけど大変な事になりそう…!)





























禁断の森——..















ガサガサ…ガサガサッ
少し離れた場所から音がする。
青柳冬弥 。
……、
青柳冬弥 。
あなたの名字あなたか?
ボスッ 、音を出していた犯人が顔を出す。
あなた
な、なんで…!
青柳冬弥 。
居なくなっていたのはもうとっくに気がついていたしな。
青柳冬弥 。
そしてここら辺を通るとしたらお前か騎士の奴らしかいないだろう。
あなた
っ、…ま、まぁ…
ポリポリと頬をかく。
青柳冬弥 。
まぁ、いい。自ら帰ってくるとはな…
あなた
そ、それについてなんですけど!
青柳冬弥 。
なんだ、?
あなた
そのッ、国へ帰れたと思ったら町が火事になってて…
あなた
その火事の原因が、もしかしたら…青柳さんのドラゴンかな、と…
青柳冬弥 。
…何。どういう事だ。
青柳少年は目を見開き、まるで何も知らないような口振りで事情を尋ねる。
あなた
あ、えっと…
これまであった事、ドラゴンの目撃情報を細かく話した。
青柳冬弥 。
…そうだな…
青柳冬弥 。
多分それだ。(ドラゴンが)
間違えないという顔をし、頷く。
あなた
はぁ、んぇ?うん。はい?
あなたは瞬きを数回し、信じられないという顔をしながら情けない声を出した。
青柳冬弥 。
そうか。そしてそのドラゴンが俺のだとバレれたら、
あなた
まぁ、戦争ぶっかけて来ますよね。きっと。
青柳冬弥 。
まぁな、そうなったら全力でこちらも反撃する。
あなた
いやいや!
戦争して当然だ、なんて顔をして言う青柳少年にあなたは全力でその思考をかき消そうとする。
あなた
で、できれば平和で行きたいですよね、?殺し合いなんて、
青柳冬弥 。
…全力でヤるが。
あなた
いや、ですから!?



























東雲彰人 。
あなた…、?
あなたと青柳少年が話を続けているとガザ、と音をたて茂みから明るいオレンジ色の髪の毛の持ち主が出て来た。
あなた
、…?!
あなた
し、東雲くん…!?
東雲彰人 。
何、してんだ。
東雲彰人 。
お前は、敵、じゃないよな?
唇と声が震えている。
あなた
勿論ですよ、!私はただ戦争を起こしたくないだけで-
神代類 。
あなたくん!!!
あなた
ぁ、え?!神代さん、!
手を振りながら走ってくる神代の後ろにはカイトが呆れたように歩いて来ている。
神代類 。
どこ行ってたんだい?
あなた
っ、あ、ええと…
東雲彰人 。
っ、お前、!
あなたが返事に戸惑ってると彰人が神代の胸ぐらを掴む。
神代類 。
……何?
目をぱちぱちさせながら彰人の方を見る。
神代類 。
なんだい君かぁ、何か用?僕はただあなたくんと仲良くしたいだけなんだよ、
神代類 。
いいじゃないか、敵王国同士でも仲良くしたって。
はぁ、とため息をつきながら、やれやれ、というポーズをする。
彰人が神代を降ろす。
東雲彰人 。
おまえあなたが1人で勝手にどっか行くからついて来たらこんなことか、
東雲彰人 。
なんだよあなた、お前らやっぱりそっちの仲間なんじゃねーの?
どうなんだ?と、尋ねる
あなた
違ッ、違いますッ-
バッ
神代類 。
…..そうだよ〜、あなたくんは僕達の仲間さ、
東雲彰人 。
、?!
あなた
?!
神代類 。
なーんて言ったらどうする?
ニヤ、と笑いながら彰人の顔を覗く
東雲彰人 。
っは?、
神代類 。
今すぐあなたくんを斬るかい?殺めてしまうのかい?
東雲彰人 。
何言って-
神代類 。
ほら、例え聞いたとしても君は何もしないだろう?意味がないじゃないか。
神代類 。
しかも君はしっかりあなたくんの言い訳を聞いてあげてない。せめて聞いてから問い詰めるだろう、?
東雲彰人 。
っ…
彰人は何も言い返さない。
神代類 。
さぁ、理由を聞いてみなよ東雲くん、…
神代類 。
何故再びここへ来たのかね、…







































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