るぅとくんが家に帰ってきたとたん、上2人が
るぅとくんのいる部屋へと入っていった。
僕とジェルくん、さとにいはドアに耳を当てて
盗み聞きをしている (
ジェルくんは何だか歯切れが悪い。
どうしたんだろ、ほんと
… やっぱ、母親の昔話だったか。
どうせるぅとくんに自分が可哀想な感じで話して
同情してもらいたいんでしょ?
咄嗟に言葉を発したのは莉犬にいだった。
「違うよ」ときっぱりるぅとくんを否定した。
にいちゃんたちの言っていることが多分正しい。
… るぅとくんには母親がいたときがないわけだから
母親の優しさに初めて触れたんだ。
そのとき、ななにいが優しい声でそう言った。
きっとこれ以上責めてもるぅとくんにストレスが
溜まってまた倒れちゃうとでも思ったのかな。
るぅとくんは泣くのを我慢してるときみたいな声に
なった。 … 見えないけど、多分涙目なんだろうな。
黙って聞いていると、さとにいがそう言ってきた。
…この会話は3人だけの方がいい気がする。
そう思って僕はうん、と頷いた。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。