帰り道、母親と出くわした。
母親はオドオドしながら僕を誘ってきた。
なんでこんなにオドオドしてるんだろう…?
そういえば、この人は僕のことが大好きなんだっけ?
たしかに可愛いですもんね…… (
僕たちは賑やかなカフェに来た。
人も多いし、変なことされても誰か助けてくれるよね。
正直なところ、だいぶ気になった。
みんなが「あんな母親なんて」とか言うからそんなに
やばい人なのかな?って。
僕が小さい頃にいなくなったみたいだし、ちょっと
聞いてみたかった。
望んだ子供が産まれて、幸せだったって。
……でも、だんだんと育児が大変になったらしい。
そのまま ななにい に押し付けて自分は出ていった。
…でも、ちゃんと理由があってこの人は僕たちを
置いて行ったんだ。
ただ理由もなく置いて言ったわけじゃなかったんだ。
このとき、僕は「また」なんて次も会うかのような言葉
を返してしまった。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。