第47話

僕のせい
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2026/04/15 07:19 更新


玄関からガチャっと音がした 。 ドアを開ける音 。

三男
 出てったんだな 


隣で一緒にゲームをしているにいちゃんが
テレビ画面から目を離さずそう言った 。

四男
 ね、そのまま帰ってくるかと思った 


僕もテレビ画面から目を離さずにそう返した 。


… 正直 、あの人が出ていくのは想定外だった 。


僕はもちろん嫌だけど あの人はそんなの関係ない、
みたいに普通にまた僕をいじめるのかと思ってた 。

だって家出から帰ってきた理由だって「つまんない」
からだったしさ …

四男
 … どういう風の吹き回し? 
三男
 にいちゃんはにいちゃんで 
 なんか考えてんじゃね
四男
 なんかって? 
三男
 またころんを追い出して 自分が 
 楽しく暮らす方法とかさ
四男
 あー … ありそうすぎて怖い 


そんな会話をしていると、玄関に居たるぅとくんたちが
リビングに入ってきた 。

六男
 ころにい … 
 ななにいがホテル行きました 
四男
 ホテル? 良かったじゃん 
五男
 もう一生戻らへんかも 
四男
 … そうなんだ 


2人はすごく暗い。
… ななにいが家を出ていったのがショックなのか 。

さすがにまだ2人には辛すぎた ?
別にななにいのことすごい嫌いなわけじゃないもんね 。

次男
 … ごめんね? 


りいぬにいが急に2人に謝った。

六男
 なんでりいぬにいが謝るの… ? 
次男
 俺も次男なんだから 、もっとしっかり 
 するべきだったなって思っちゃって 
次男
 ななにいはさ、昔からあんな感じな 
 わけじゃないんだよ 
四男
 僕が小さいときにはもうあんな感じ 
 だったけど、
次男
 … 俺がちゃんとしてればね、 
 にいちゃんは壊れなかったの 
三男
 どういうこと? 


どうしようかなあ、みたいな顔をしたあと、
りいぬにいはこちらに視線を戻し口を開いた。

次男
 ななにいはね、昔はすっごく優しい 
 お兄ちゃんだったんだよ
四男
 え、あの人が? 


… さとみくんとかるぅとくんたちに接してる
ときみたいだったってことか 。

優しい印象 1ミリもなくて驚いちゃったじゃん (

次男
 そう、でも … お母さんが兄弟の世話 
 全部ななにい に任せっきりになって 
次男
 いつからか、にいちゃんは 
 おかしくなっていっちゃったの 




_____その後、にいちゃんから1時間くらい話を聞いた。



僕が産まれてからにいちゃんは母親に家のことを
任せ始められたこと 。

それなのに僕は母親から甘やかされていて、疑問ばかり
が浮かんでいたこと 。

僕はそんなにいちゃんの言うことを聞かなかったこと 。


… 僕が生まれたときからにいちゃんは大変な思いを
するようになった 。


だから僕のことが嫌い 。


四男
 … じゃあ、僕が悪いじゃん 


にいちゃんの弟として産まれてきて迷惑かけて 、
それなのに言うこと聞かなくて …

僕が産まれたせいでにいちゃんはあんなになって 。

四男
 僕が産まれなかったら、にいちゃん 
 こんなにならなかったんだ
次男
 それは違うよ 
三男
 ころん は悪くない 


僕が震えた声で言うと、にいちゃんたち2人が割り込む
ように否定した 。

次男
 ころちゃんは悪くないんだよ、 
 悪いのはお母さん
次男
 自分が産んだのに責任持たずに 
 子供に任せっきりで … おかしいよ 
三男
 母親には子供を最後まで育てるって 
 いう責任があるんよ
四男
 … っ、それって、…母親が 
 全部悪いってこと?


僕はまた、さっきよりも震えた声でそう言った 。


ななにい を苦しめたのも母親 。
僕を産んだのも母親 。

… 母親がちゃんと育ててくれてれば、僕たちは
今頃 仲良く暮らせてたのかもしれない 。

次男
 そう、母親が悪い 
四男
 僕 … ななにい に悪いことした 
三男
 いや、それでもななにいのやったこと 
 の酷さとか身勝手さは変わりない
三男
 てか そもそもちゃんと話してれば 、 
 こんなことにはならなかったし
四男
 じゃあどうしたらいいんだよ 、 
六男
 … あ、会いに行ったらいいんじゃ 
 ないですか … ?


ずっと口を閉じていたるぅとくんが 、口を開いた 。

四男
 … 会いに行く? ななにいに? 
六男
 そうです 
六男
 会いに行って 、ちゃんとお話するの 
三男
 … それ、よくね? 
 ちゃんと本人と話そうぜ 
五男
 俺もいいと思う…! 
次男
 ころちゃんは? どう思う? 


本人に会うのはすこし怖い 。

それでも、会わないと何も分からないし変わらない 。


四男
 …… うん、会いに行こ! 

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