その日、プレイルームはいつもよりも少しにぎやかだった。
輪になって折り紙をする子たち、ぬいぐるみでごっこ遊びをする子たち。
あなたは、ディノの隣に座りながら、のあを抱えて静かに見守っていた。
ミョンホが見せてくれた白い折り紙。
あなたがそっと言うと、ミョンホがうれしそうに笑った。
ディノが差し出したピンクの折り紙に、あなたは小さく手を伸ばした。
指先が、紙に触れた。
そのときだった。
──胸の奥が、ぎゅうっとつかまれたような感覚。
息が、うまく吸えない。
あなたの手が、折り紙から離れる。
のあを抱いたまま、胸を押さえる。
ディノが気づいて、すぐにそばにかけよる。
あなたは何も言えず、ただ小さくうなずいた。
その場にいた子たちもざわつき、すぐに看護師が呼ばれた。
ジョンハン先生が駆けつけ、吸入器が用意される。
先生の声が優しく響く中、あなたは涙をこらえながら、マスクをあてられるのをじっと受け入れた。
落ち着いたあと、病室へ戻った。
のあを抱きながら、あなたは目を閉じていた。
ディノは、何も言わずそばに座っていた。
あなたの気持ちを、急かさないように。
しばらくして、あなたがぽつりと言った。
ディノがそっと答える。
のあの耳をぎゅっとつかむ小さな手が震えていた。
ミンギュが静かに言う。
ウジも言葉を添える。
あなたはゆっくりと目を開け、のあの顔を見た。
ディノが笑って、うなずく。
がんばっても、うまくいかない日がある。
でも、“またやってみたい”と思えることは、心の中にちゃんと残っている。
あなたはその夜、のあといっしょに、小さな紙うさぎを布団の横に並べて、眠りについた。
いつも見てくださっているみなさん!
お気に入りが100いきました〜!!✨
これもいつも見てくださってるみなさんのおかげです☺️
大学に向けて受験勉強に励みつつ、みなさんに楽しんでいただけるようなお話を書いてます🍀*゜
これからもたくさん見てください!!

















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。