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第8話

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2024/08/02 06:45 更新
自分の部屋に戻って昔のことを考えていた。



あなたの下の名前は昔は事務所唯一の女の子ということで先輩に可愛がられていたし、他のジャニーズともよく絡んでいた。

小さい頃はファンもそれを楽しみして推してくれていたが、あなたの下の名前が高校生ぐらいになると、アンチが増えていった。

最初は事務所のみんながあなたの下の名前のことを守っていたし、あなたの下の名前もアンチに負けないと言っていたが、ある日胡桃あなたの下の名前の直筆で公式に文書が発表された。その内容は、「他のタレントとの関わりかたや自分の行動を反省した上で改める。」というものだった。


それを機に、ジャニーズと絡むことが極端に減ったし、周りを頼らなくなった。


俺も最初はみんなと同様距離を置かれていたが、たまたま見たテレビにうつっていたあなたの下の名前を見て異変に気がついた。多分みんなにはいつもと変わらない胡桃あなたの下の名前に見えているんだろうが俺にはすぐに弱っていることがわかった。

すぐとなりの部屋のチャイムをならしても、なかなかでてこなかったのでまだ仕事だろうと合鍵を使って中にはいった。
ご飯でもつくって待っていようと部屋にはいると机の上にあるたくさんのファンレターにアンチがかかれてるのが見えた。そしてその先には、俺が部屋にいることにも気づかずに空を見上げて泣いているあなたの下の名前がいた。
松村北斗
あなたの下の名前?
そう声をかけて振り返ったあなたの下の名前はすごく儚くて今にも消えてしまいそうで怖くて思わずすぐ部屋にいれて抱きしめた。
松村北斗
あなたの下の名前本当はみんなに会いたいんじゃない?
あなた
みんなに会いたい。
みんなに抱きしめて欲しい。

ひとりはこわい。
ひとりだと私なんにもできない。


でもファンの子の気持ちもわかる。
それに私といるとみんなにも迷惑かかる。
純粋な気持ちでファンの子が応援できなくなる。
みんな一生懸命やってるのに私がいることでそのパフォーマンスがまっすぐ届かないのが一番嫌だ
あなたの下の名前の本音を聞いてなんでこんなにファン思いの子がファンに叩かれてるのか悔しくてたまらなかった。
松村北斗
少なくとも事務所のみんなはあなたの下の名前と一緒にいることを迷惑だなんておもってないし、みんな口を開けば「あなたの下の名前あなたの下の名前」っていってる。

でも、俺はあなたの下の名前が苦しむのも嫌だし、あなたの下の名前がたくさん考えた結果がこれなら応援するよ。


それにみんなあなたの下の名前のこと大好きだからいつでもまた仲良くなれるよ

あなた
うん、後悔してない。
松村北斗
ただ、その分俺を頼って
何かあったら俺には全部いって

俺の前ではちゃんと泣いて
俺が全部聞くから

俺はずっと味方だから
そういうとあなたの下の名前は、糸がプツンと切れたように大声で泣きつづけた。



しばらくすると、泣きつかれたのか俺に寄りかかって眠った。そんなあなたの下の名前を見て、俺はあなたの下の名前を守ることを改めて決意した。










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