side☔
運が悪いことにプログラム持って来るの忘れちゃったからみんなに聞く。
午前の部でリレーに出て、午後は借り物かパン食いのどっちかに出なきゃいけないっていう謎ルールがあるんだよね、
ちなみに午後の競技は全学年合同
うわぁ、マジかいるまくんだけ借り物競争ね、うん。
あ〜、ナチュラルに目の前でイチャつかないでもらってもいいてますかね?
って言ういるまくんの声を後にして俺達は集合場所に向かった。
パン食い競走はチーム戦ってより個人戦、1人でゴールやし実質徒競走みたいなもんやと思う。
スタート音が鳴ると同時に横でなっちゃんがコケていった。ごめん、なっちゃん今の俺に助けれる余裕はない!
しょうがない、と自分に言い聞かせてとりあえずなっちゃんを放って走り出す。
あとは単純に足の速さといかに的確に口元がパンにいくように飛べるかの計算。あれ……
すちくんが俺の意見に賛同して頭をなでてくれる。
すちくん手ぇおっきいな、1学年の差でこんな変わるもんなんやろか……
なんか言ってるけどあんま意味わからんから無視しとこう!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!