〜バルコニー〜
じゃぱぱside
俺が起きてから1週間
何事もなく順調に回復した
そして今日は、1年で一番大切な日
このバルコニーからは、美しい街並みを一望できる
街の広場には、たくさんの屋台が建ち並び
多くの国民が行き来している
その穏やかな街並みを、ずっと見ていられる
目をこらせば、一人ひとりの笑顔が見られる
悩んだ時ここに来ると、心がふっと軽くなる
俺、国王でよかったな
この眺めを、いつでも見れるんだから
たっつんからマイクを手渡される
そう、今日6月28日はカラフルピーチ王国の建国記念日
国王である俺は、スピーチをする
たっつんの声、落ち着くんだよな
優しく包み込んで、人を明るくしてくれる声
正直緊張してたけど、、少し落ち着いた
マイクを握りしめ、前を向く
スピーカーを通して俺の声が国中に響き渡った
国民のみんなが一斉に振り返る
これは、練習ではなかった言葉だ
国民から拍手が上がる
当の本人は、突然のサプライズに顔を真っ赤にしていた
今まで言えてなかったけど
やっと、本人に面と向かってお礼を言えた
俺たち国王が代々頑張ってこれたのは
国民の笑顔があったからだ
みんなに笑顔でいて欲しい
だから、俺たちはみんなが笑顔でいれるように国をより良くしていく
この関係がずっと、ずっと続きますように_____
国中から大歓声が湧き上がり、拍手が当たりを包み込んだ
〜街の広場〜
たっつんside
じゃぱぱのスピーチが終わった後
俺たちも、多くの人が行き交う広場にやってきた
それにしても、あの場でお礼を言われるとは思わんかったな
急すぎて、めっちゃびっくりした___
でも、嬉しかったな
この広場には、城で働く人たちも出し物をしている
シヴァさんは毎年、超一流料理を無料で振る舞っている
今年は桃のパフェか!
スプーンですくって口に運ぶ
やばい、冗談抜きでほっぺ落ちそう
やっぱシヴァさんの料理は最高やな
周りを見ると、みんなニッコニコで美味しそうに食べてる
シヴァさんも、嬉しそうやなぁ
料理人にとって、自分の料理を美味しく食べてもらえるのが一番嬉しいんだろうな
シヴァさんの他にも
ヒロくんは城の動物を何匹か連れてきて、ふれあいパークを行っている
毎年子供から人気なコーナーだ
そして、羊王子目当てでくる女性も多い
毎年ヒロくんが羊に紛れて探すのも恒例行事だw
どぬ隊長は街の警備を務めている
まぁ毎年平和やから、だいたい道案内をしている
でも、それも国民を笑顔にできる立派な仕事だよな
いろんな屋台を周り、城に帰る途中
広場の真ん中に、人だかりができていた
耳を澄ますと、綺麗な音楽が聞こえくる
このギターの音色と、美しい歌声
世界一の音楽家が演奏しているようだ
多分、人生で一番聴いた曲
今聞くと、歌詞が俺とじゃぱぱの今までと重なる
周りの人も耳を澄まして歌を聴いている
歌声と音色は、美しい街並みに飽和していた
夜、日が沈み星降る夜に
俺たちは“あの場所“へとやってきた
俺とじゃぱぱが初めて出会った、思い出の場所
月光が雪を照らし、夜空を映したようだった
俺の人生はここから始まったと言っても過言じゃない
俺らの平穏な日常は、ずっと続いていく
お互い助け合って、笑い合って
ずっとずっと、どこまでも_____
俺たちは、果てない未来へ、手を伸ばした
じゃぱぱ様の病気も治り、また平穏が訪れました
じゃぱぱ様は国王として、たっつんは国王を支える大切な相棒として
これからもずっと、この日常は続いていくのでした
めでたしめでたし













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!