第32話

第二十四話・亀と大魚、時々蜥蜴、猫に候
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2026/02/15 03:20 更新
直side
橋本直
橋本直
……。
俺は、病院へと歩を進めていた。

一体の神“R”について、思考を巡らせながら。

ここ数周で、姿を見ていない。

前々から兆候はあったのだが……。
橋本直
橋本直
(…ま、俺はそれを修正するために来たんだけどな…。)
俺はそう思いながら歩いていると、ちょうど十字路に着いた。

ここを右に曲がれば、病院はすぐに顔を出す。

…と言っても、5分くらいは歩く距離だが。

俺は角を右に曲がり、まっすぐ歩く。

………何だろうか…この胸騒ぎは…。

良いことと悪いことが同時に起きそうな……。
橋本直
橋本直
……。
心の中ではそう感じても、言葉にする術を、俺は持ち合わせていなかった。

そんな事を考えていると、病院に到着した。

病院の目の前では、三人の青年が何かを話していた。
橋本直
橋本直
……。
病院はある意味で安らぎの場所だ。

ああいう風な集団の会話があったっておかしくない。

その時、一人の青年に目が留まる。
橋本直
橋本直
…!!
そいつは見覚えのある奴だった。

黒いスーツを身に纏っていたり、背丈が大きくなっている等の違いはあるものの、彼は間違いなく、
橋本直
橋本直
……大魚…?大魚なのか…?
飯塚大魚
…?
飯塚大魚
…直さん!生きてたんですね!!
俺が魔物狩りに真剣だった頃、よく共に行動していた青年、飯塚大魚だったのだ。

大魚は俺に駆け寄ってくる。

よく見れば、顔の所々に古傷の跡が残っている。

相当な修羅場を潜り抜けてきたのだろうか、その傷を見ると彼が直面した地獄の情景が脳裏に浮かぶ。

彼に続いて、一緒にいた二人の青年が近づいてくる。
橋本直
橋本直
(こいつらは……確か……。)
見覚えはあるのだが、記憶が曖昧なせいで、はっきりと思い出せない。
橋本直
橋本直
…大魚、こいつらは?
飯塚大魚
あ、紹介しておきますね。
飯塚大魚
こちらが十川瑠偉さんで…、
十川瑠偉
十川瑠偉
……。
十川は、軽く会釈するだけだった。

……若干、警戒されているな
飯塚大魚
で、こちらは日野原莉紅ひのはらりくさん。
日野原莉紅
日野原莉紅
よろしくね〜。
莉紅の方は、全く警戒していない感じだった。

むしろ、楽しんでいるような………、
橋本直
橋本直
(……気楽そうなやつなんだろう。)
俺はそう心の中で思った。
十川瑠偉
十川瑠偉
……で、君は誰なんだ?
橋本直
橋本直
…橋本直。
十川瑠偉
十川瑠偉
ふ〜ん…。
彼はさぞ興味のなさそうな口調で言う。

そういえば、今思い出したが、確か十川はこんな性格ではなかったはずなのだが……。

もう少し…マイルドな気がしたのだが…。

その時、彼の首元で何かがキラリと光った。
橋本直
橋本直
…!!
それは紛れもなく、あのネックレスだった。
橋本直
橋本直
……そういう事か。
俺は小さな声で納得する。

とりあえず、今必要なのは………、































“なるべく早く、彼を殺さないといけない”という事だな。
橋本直
橋本直
…大魚、すまんな。
橋本直
橋本直
何も言えずに、消えちまって。
飯塚大魚
いえ…私は気にしていませんよ。
飯塚大魚
そんな事より、私は直さんが生きていてくれて嬉しいです!
日野原莉紅
日野原莉紅
……なんか、話がお前らだけで進んでるけど、お前らってどういう関係なの?
莉紅がそう聞いてくる。
飯塚大魚
あ、説明不足でしたね、すみません…。
飯塚大魚
私と直さんは、一時期共同で魔物を狩っていたんですよ。
飯塚大魚
私から声をかけたんです。“一緒に魔物を倒しましょう”って。
飯塚大魚
それから数年ぐらいは行動を共にしてたんですが……、
橋本直
橋本直
…そこからはさっき言った通り、しばらく会ってなかった。
日野原莉紅
日野原莉紅
ふーん…そうなんだ。
莉紅は、興味があるのかないのかわからない、気の抜けた相槌を打つ。
十川瑠偉
十川瑠偉
だ……ら………さなきゃ…。
瑠偉がとてつもなく小さな声で何かを呟く。
橋本直
橋本直
…ん?なんか言ったか?
十川瑠偉
十川瑠偉
いや……何も…。
俺の質問に対して、彼は平静を装い、そう答える。
橋本直
橋本直
……そうか。
橋本直
橋本直
…なぁ大魚、俺に協力してくれないか?
飯塚大魚
何ですか?
橋本直
橋本直
今、俺は友人と協力して、魔物の発生源と思われる場所を特定しているんだ。
飯塚大魚
!!
橋本直
橋本直
そこを叩くために、お前と、
橋本直
橋本直
お前らの力が欲しい。
俺は十川と日野原の方を見ながら言う。
橋本直
橋本直
人手はなるべく多い方が良いからな。
橋本直
橋本直
…やってくれるか?
飯塚大魚
そんなの……、
飯塚大魚
やるに決まってるじゃないですか!
日野原莉紅
日野原莉紅
…なにそれ、楽しそうじゃん
十川瑠偉
十川瑠偉
…僕も、やろうかな。
橋本直
橋本直
……三人とも、合意って事でいいな?
それぞれが頷く。
橋本直
橋本直
じゃあ、ついてこい。
俺は真依の店の方に向けて歩き出した。

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