オレンジ色の夕日がゆっくりと沈む中
私は、あの部屋へと続く、廊下を歩いていた。
あの部屋へ近づくにつれ、私の足取りは重くなる
ギシ…ッ ギシ…ッ
足の長い彼に合わせるため、大股で歩く。
ト…ッ
いつの間にか、あのドアの前に立っていた。
彼の身長程のドア
鉄の塊
忌々しい。
はッ、となって彼の後ろについて
部屋の中に入っていく。
知らぬ間に落ちていた日。
登ってきていた月の明かりに部屋が照らされている。
一つだけ、存在感を大きく示すあのベッド。
その上には、何か機会のようなものがあって、
カチ…、ッ
気になるベッドの上。
そこには、
そこには、バイブやローター
大人の“ 遊び ”で使うようなものが
ずらりと並んでいた。
そんなことを言う彼の目はもう
これから行われる行為を想像してか
さっきの優しい雰囲気を無くしていた。
狂気的な目。
それが1番当てはまる。
私はもう、諦めるしか
道はないみたいだ。
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しばらくぶりの更新でした。
今まで休んでしまい、申し訳ありません。
これからも度々このような事があるかもしれませんが
お気に入りを外さず、作者はこのようなやつだから、
みたいな感じで待っていてくれるとありがたいです。
以上、作者でした。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!