「…ここではなんですから、移動しましょうか…。どちらがいいかしら…(少し考えている様子)」
「そうですね……もう一度私の部屋に来ますか?」
「……私の部屋でも構いませんよ…?」
「よろしいのですか?
たった今、名前すら本当か分からなくなった人間なんですよ?」
「ええ、構いませんわ。
龍東さんが龍東さんじゃなくても、才能も誕生日も、身長も、嘘をついていても構わないですわ。
…ただ、本当のことを教えて頂けたら…もっと貴方のことが知れると思いましたの…。
それに、私を守ってくださると言っていただきましたわ。そんな方をどうして疑えるかしら(じっと見つめて)
「……わかりました。貴女に全てお話しましょう。私の偽りを」
------
画面が暗転する
「嘘がバレてしまえば…………いけなくなる
私は………には……ないんです」
「…本当のことをいえば…………しかない…と…?」
「だった今、プリンセスは私の協力者となりました。
なので貴女に…………………」
「言ったでしょうすべてをお伝えしますと」
「ええ…。そうでしたわね(少し安心した様子で)」
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。