朝のホームルーム前の教室。
あなたの下の名前は、何気なくクラスを見渡していた。
つい最近知り合ったばかりの彼、ローレン・イロアスの頭の上。
黒っぽい、ノイズのようなモヤ。
朝、執事やシェフの頭の上にあったものと同じ、あの"ガビガビ"。
前の席の女子。
斜め後ろの男子。
…何もない。
もう一度、イロアスさんを見る。
やっぱりある。
さらに視線をずらす。
教室の後ろ。
もう1人____ゲームで見たことのある顔。
心臓が、少しだけ速くなる。
このクラスで特別な人物。
攻略対象____
そのとき。
イロアスさんがこちらに気づいた。
少しだけ雑談をする。
その最中、視界の中でイロアスさんの頭上のガビガビが______
少し薄くなった。
会話が終わり、イロアスさんが席に戻る。
もう一度見る。
さっきより明らかにノイズが少ない。
ゲームのシステムを思い出す。
攻略対象の好感度。
選択肢で上がったり、下がったりする数値。
その瞬間、視界がふっと揺れた。
イロアスさんの頭上のガビガビが崩れていく。
ノイズが集まり、形を変え______
数字になる。
『ローレン・イロアス 13% 』
思わず声が出そうになった。
慌てて口を押さえる。
数字。
はっきりとした、パーセンテージ表示。
慌てて、他の攻略対象を見る。
斜め後ろの席。
『−82%』
教室の端の席。
『−85%』
そして気づく。
この表示があるのは、攻略対象だけ。
モブには何もない。
そしてこの表示を見ている私はこのゲームの悪役令嬢。
背筋がぞくっとした。
ゲームでは、この数値を上げるのは、ヒロインの役目。
でも私は_______、悪役令嬢。
脳裏に浮かぶ、ゲームの結末。
卒業式後の断罪イベント。
攻略対象たちに囲まれる悪役令嬢。
そして_____死。
もう一度イロアスさんを見る。
『13%』
低い。
きっと全然安心できる数字じゃない。
心の底から思った。
スクロールお疲れ様です!✨
今回は好感度の謎がわかる回にしてみました!笑
はじめからわかっている人もいたと思いますがわくわく、ドキドキ感が出したくて好感度に1話使ってみました!
是非感想💬、♡、☆、お願いします!
してくださるとぴちぴちはねて喜びます笑 🐟













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!