第5話

🥀
68
2026/03/01 11:12 更新


朝のホームルーム前の教室。

あなたの下の名前は、何気なくクラスを見渡していた。
(なまえ)
あなた
(……やっぱりある)

つい最近知り合ったばかりの彼、ローレン・イロアスの頭の上。

黒っぽい、ノイズのようなモヤ。

朝、執事やシェフの頭の上にあったものと同じ、あの"ガビガビ"。
(なまえ)
あなた
(でも、全員にあるわけじゃないんだよね)

前の席の女子。
斜め後ろの男子。

…何もない。

もう一度、イロアスさんを見る。

やっぱりある。

さらに視線をずらす。

教室の後ろ。

もう1人____ゲームで見たことのある顔。
(なまえ)
あなた
(……これ)

心臓が、少しだけ速くなる。

このクラスで特別な人物。

攻略対象____
(なまえ)
あなた
(攻略対象の頭上にだけある…?)

そのとき。

イロアスさんがこちらに気づいた。
lrn.
お、森山
まさか本当に一緒のクラスとはな笑
(なまえ)
あなた
こっちのセリフでもありますね
(知ってたけどね…?)
lrn.
入学式お疲れさん笑
あーでも、寝てたから疲れてないか、笑
(なまえ)
あなた
大きい声で言わないでください、

少しだけ雑談をする。

その最中、視界の中でイロアスさんの頭上のガビガビが______




少し薄くなった。
(なまえ)
あなた
(……え?)

会話が終わり、イロアスさんが席に戻る。

もう一度見る。

さっきより明らかにノイズが少ない。
(なまえ)
あなた
(今、変わったよね……?)

ゲームのシステムを思い出す。

攻略対象の好感度。

選択肢で上がったり、下がったりする数値。
(なまえ)
あなた
(まさか…)
(なまえ)
あなた
(これ、好感度だったりする…?)
その瞬間、視界がふっと揺れた。

イロアスさんの頭上のガビガビが崩れていく。

ノイズが集まり、形を変え______



数字になる。

『ローレン・イロアス 13% 』
(なまえ)
あなた
……は?

思わず声が出そうになった。

慌てて口を押さえる。
(なまえ)
あなた
(え、え、え、え?)

数字。

はっきりとした、パーセンテージ表示。

慌てて、他の攻略対象を見る。

斜め後ろの席。
『−82%』

教室の端の席。
『−85%』
(なまえ)
あなた
(これ……)
(なまえ)
あなた
(完全に好感度じゃん……)

そして気づく。

この表示があるのは、攻略対象だけ。

モブには何もない。










そしてこの表示を見ている私はこのゲームの悪役令嬢。

(なまえ)
あなた
(ヒロインじゃなくて……)
(なまえ)
あなた
(私に見えてるの?)

背筋がぞくっとした。

ゲームでは、この数値を上げるのは、ヒロインの役目。

でも私は_______、悪役令嬢。
(なまえ)
あなた
(つまりこれって……)
(なまえ)
あなた
(好感度が低いままだと)

脳裏に浮かぶ、ゲームの結末。

卒業式後の断罪イベント。

攻略対象たちに囲まれる悪役令嬢。




そして_____死。
(なまえ)
あなた
(ヒロインが攻略して幸せを掴むルートじゃなくて)
(なまえ)
あなた
("悪役令嬢"が死を回避するために用意されたルート…?)
(なまえ)
あなた
(原作にはないはずだけど……)
(なまえ)
あなた
(……やばくない?)

もう一度イロアスさんを見る。

『13%』

低い。

きっと全然安心できる数字じゃない。
(なまえ)
あなた
(これは上げなきゃ、)
(なまえ)
あなた
(断罪ルート待ったなしじゃん…)








心の底から思った。
(なまえ)
あなた
(わたしの高校生活、生存ゲーなんですけど)
スクロールお疲れ様です!✨

今回は好感度の謎がわかる回にしてみました!笑
はじめからわかっている人もいたと思いますがわくわく、ドキドキ感が出したくて好感度に1話使ってみました!

是非感想💬、♡、☆、お願いします!
してくださるとぴちぴちはねて喜びます笑 🐟

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