ピピッと短く鳴る…6時半のアラーム。
その音に , 浮上してくる私の意識。
朝ごはん…作らなきゃ。
そう思って , 私の身体に巻き付けられている
紫耀の腕をどかそうとする。
逆に , 力強く抱きしめられる始末。
目の前には , 紫耀の胸板があって。
全身をしっかり押さえられてて ,
抜け出そうにも抜け出せない。
寝惚けてる紫耀は , とってもふわふわしてる。
相変わらず , 寝惚けてるのか語尾が伸びているけど
…何となく , いつもの甘えん坊モードな気がして。
私に向けて , その綺麗な顔でキス待ちをする紫耀。
んんん , 可愛いし…あざとい。
私が断れない…なんて事 , 分かってやってる。
紫耀の胸板に手をついて , そのしっとりした唇に
触れるだけのキスをした。
…はずだったのに。
口の中に割って入ってきたのは , 紫耀の熱い舌。
驚いて思わず離れようとする ,
私の後頭部を掴んで離さない。
細められた紫耀の瞳が , さっきまでとは
違う…妖艶な雰囲気を出していて。
…私の心臓が煩くなる。
照れ隠しで , 目の前の紫耀の胸板に
拳をポカポカと当て続けても…。
紫耀は , 嬉しそうに歯を出して笑うだけで。
私の首に , 紫耀のサラサラな髪が擦り付けられて。
チクチク刺さって , くすぐったい。
どさくさに紛れて , 紫耀の手が服の中に
あることに気づいたけど。
偶には , 朝から紫耀の誘いに流されるのもアリかな…
なんて , …そう思った朝。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!