授業後……、
なんだか気を取り戻したもののしょげ気味な晴明君の姿を心配しながら後に続いて教室を出ようとした
……が、
彼は表情こそ微笑んでいるが、「逃がさないよ」とでも言うような圧を纏ったオーラを放っている
ひぇぇ……なんてこった…
本心からくる微笑みだと思いたい笑みを浮かべて彼はそう言った
……そしてやはり彼の容姿が整っているためか周りの視線が集まっている
そして私たちは移動し今のところ誰も来ない屋上へと着いた
入口から遠い場所まで来ると、立ち止まった
そんな言葉は無視して彼は続ける
彼は微笑みながらも瞳は真剣さを帯びており、
腕を組んでこちらを見る。まだ話は続く…
白髪で糸目か……、
私は思い出しかけてやめた
自分のためにも…、今はまだあの記憶は封印しておくべきだ
彼の疑問にただ微笑み返した
さぁぁっと風が吹いて葉が擦れる音がして髪が揺れる
その言葉を聞いたときほんの一瞬だけ忘れたように息が止まった気がした
視線をそらして目を伏せる
言えない…私が言うことではない。
なぜなら、それを言うかどうかは星自身の問題であるのだから。
私はただ…"彼ら"との約束を、願いを守って叶えるだけ。
そう言うと彼は屋上へ去って行った。
私は1人その場に残ってベンチに腰掛ける
私はしばらく座って風を感じていた
木々の葉が揺れて擦れる安らかな音が相変わらず耳に入る
そういえば今昼か……
それにしてもなぁ、
ベンチから立ち上がって中庭を眺めようと柵の方へ向かってもたれかかった
すると、どこかへ走っていく晴明君の姿が見えた
ひとまず職員室に戻ろうと屋上の出入り口まで歩いて扉を開けて屋上から去った、











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!